丸紅社長 朝田照男「次の成長エンジンは資源、インフラ整備、環境ビジネス どの分野でも1位か2位を目指す」
(ダイヤモンドオンライン 2009年11月4日配信掲載) 2009年11月5日(木)配信
朝田照男(あさだ・てるお) 1948年生まれ、東京都出身、61歳。1972年慶應義塾大学法学部卒業後、丸紅入社。1978年ロサンゼルス支店財務担当、1990年プロジェクト金融部金融開発課長、2002年財務部長と財務畑ひと筋に歩み、2008年財務部門出身としては大手商社で初めて社長に就任。 [拡大]
「商社夏の時代」を支えた資源バブルが弾け、新たな収益基盤の確立を急ぐ商社業界。財務畑出身という、総合商社の社長としては異色の経歴を持ち、丸紅のV字回復を演出した朝田照男社長に成長戦略を聞いた(インタビュアー/「週刊ダイヤモンド」前編集長 鎌塚正良、写真撮影/住友一俊)。
─丸紅は2001年度決算で過去最大となる1164億円の巨額赤字を計上しました。しかし、その後リストラを断行してV字回復を成し遂げ、過去最高益を更新してきました。その原動力は何だったのでしょうか。
野放図な経営システムから脱却し、リスク・リターンを重視するポートフォリオマネジメントシステムが根づいてきたというのがまず第一点。そして2003年から昨年前半までの攻めの経営で、重点分野への新規投資を実行できたことです。2004年以降の資源・エネルギー価格の高騰でその投資が実を結び、好業績につながりました。
─経営システム近代化の過程で、朝田さんはどのような役割を果たしたのですか。
財務部長、そして財務部担当役員時代を通じて私が中心になって整備したのが投資効率です。新規投資を実行するときのハードルレートを設けました。昔だったら「このお客様と一緒にやるんだからしょうがない」といったかたちで、投融資委員会、経営会議を通っていた案件を、このハードルをクリアできないならば、絶対に通さないようにしました。
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