【今月のダラクシー賞】
鬱陶しい“感動”の押し付け 「FNSの日26時間テレビ2009 超笑顔パレード 爆笑!お台場合宿!!」(フジ)
(GALAC 2009年10月号掲載) 2009年9月15日(火)配信
文=桧山珠美
総合司会が島田紳助に決まった時からこうなることは予測がついてはいたが、まさかここまでとは。今年の「26時間テレビ」はすっかり「ヘキサゴンファミリー」に、いや紳助にジャックされてしまったかのような二十六時間だった。もともとフジの「25〜27時間テレビ」は日テレのチャリティ番組「24時間テレビ」とは違い、募金を呼びかけるという目的があるわけでもなく、昔のフジのキャッチコピー「楽しくなければテレビじゃない」ではないが、お祭り騒ぎするための番組であり、笑福亭鶴瓶の全裸騒動など多少のおふざけも笑って許せるようなゆるい番組だったのだ。
それが今回はどうだろう。笑いは二の次、涙、涙、涙。感動を前面に押し出し鬱陶しいったらない。二十六時間中、何度、感動という言葉を聞かされたか。そもそもここで感動しろ、と言われて感動できるものではないし、泣けと言われて泣けるものでもない。言われなくても泣きたい時に泣くし、人に促されて感動するものでもないだろう。それを「感動して涙を流してくれると思います。ともにみんなで泣きましょう」(by紳助)って、へんな宗教じゃないんだから。
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