雅子妃のご病気を理由に「祭祀王としての天皇」という皇室の根幹を毀損していいのか
天皇「9時−5時勤務制」まで飛び出した宮中祭祀廃止論の大いなる誤り
2008年5月2日(金)0時0分配信 SAPIO
掲載: SAPIO 2008年4月23日号
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「一子相伝の秘技」が断絶
雅子妃がご病気で苦しまれているのは事実で、ご快復されることを切に願うものだが、女系天皇容認論が出てきたときと同じで、現在の皇室だけを見て、数千年にわたる伝統としきたりを無視して安易に天皇制を改革することは許されるものではない。
原氏は『文藝春秋』の座談で「大正十年には、大正天皇を強制的に引退させ、天皇の意思に反して印籠を取り上げるようなことまでしました」と発言し、ゆえに荒療治もやむなしとする論を展開しているが、改革はあくまで皇室、皇統を守るためのものでなくてはならず、宮中祭祀を廃止するというのは天皇制を崩壊させる道筋をつけるものである。
今上天皇は昭和天皇よりさらに宮中祭祀にご熱心とされているが、そのご姿勢は、サイパンや沖縄などへも戦争犠牲者の追悼のために慰問されていることと決して無関係ではない。昭和天皇がやり残した務めをやり遂げることをご自身の使命とお考えになられているように見える。
しかし、今上天皇は前立腺ガンを発症され、まだ完治しておらず、ガン治療の副作用で骨粗しょう症になられる危険があることも発表された。皇后も昨年3月に、腸壁から出血された。不敬のそしりを免れないかもしれないが、あえて言わせてもらえば、両陛下ともあまり時間が残されていないことを自覚されているのではないか。
宮中祭祀の秘技は一子相伝で口承されるものだが、皇太子殿下とお会いになる回数が極端に少ない現状では、伝えようがない。その焦りが「愛子に会えない」という陛下のお言葉の裏に隠されているように思う。皇室の長い歴史と伝統のなかから、正しい解決策を見つけだす必要がある。
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