二度と登頂できなくなっても私は訴えるチョモランマ「死の聖火リレー」の言語道断
巨大駐車場に売春宿、報道規制で表に出ないチベットの文化的ジェノサイドここに極まれり!
2008年5月16日(金)0時0分配信 SAPIO
掲載: SAPIO 2008年5月14日号
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ところが、その路地が次々と区画整理され、北京や上海のような広大な大通りになってしまった。かつてチベット政府の宮殿であり、ダライ・ラマ14世のインド亡命後は博物館となっているポタラ宮の前も同じである。
ちなみに、共産圏の国の場合、そうした大通りは有事併用であり、有事の際には戦車や戦闘機が利用する。
大通りに面して巨大な高級ホテルや秋葉原と見まがうようなショッピングセンターが軒を連ね、ベンツやBMWなどの高級車が至る所を走っている。高級車の持ち主は観光ビジネスで成功した漢民族で、高級スーツを着た彼らが街を我が物顔で歩く。彼らの住む高級マンションも増えている。
実は、こうした観光地化はラサだけでなく、チョモランマのベースキャンプにまで及んでいるのである。
ラサからチョモランマの標高5170m地点にある最初のベースキャンプまで、以前は四輪駆動車で5日間かかった砂利道が、去年の春の段階でほとんど舗装されてしまっていた。観光バスのためである。現在のベースキャンプには巨大な駐車場が建設され、観光客のために食堂、土産物店、バー、民宿など400軒以上の店が建っているという。まるで富士山の5合目のような光景なのである。6000mより上部は氷河の世界になるのだが、なんと、6400mの地点まで店舗や建物が並び、バーでは売春も行なわれていると聞く。
そこには、可能な限り自然をありのままに残そうという姿勢が全く感じられない。世界中で環境保護が叫ばれているのに、それとは正反対の環境破壊が行なわれている。
そして、なによりも心が痛むのは、チベット人にとって信仰の対象だったチョモランマが、中国の無謀で独り善がりな開発によって汚されることで、チベット人の心が傷つけられてしまうことだ。
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