居酒屋タクシーなんて氷山の一角
「30万円のワイン」「Yシャツ仕立券」「重たい果物」だから役人はやめられない「付け届け」最新事情
(SAPIO 2008年10月8日号掲載) 2008年10月14日(火)配信
文=小泉深(ジャーナリスト)と本誌編集部
防衛省の守屋前次官収賄事件や、財務省の居酒屋タクシー問題のように、官僚が業者から利益供与を当然のように受けている実態は十年一日だ。彼らは、民間では考えられないような手当で会社員を凌ぐ収入を得ているにもかかわらず、違法な小遣い稼ぎに勤しんでいる。税金ドロボー≠スちの「役得」の最新事情をお伝えする。
小泉改革による地方の疲弊が進み、出口の見えない不況の中にある昨今、官僚を接待でもてなす側である民間業者は青息吐息である。また、公務員への利益供与に対する世間の目も厳しい中、官僚の「役得」はなくなってしまったのだろうか。某経済官庁の若手職員が接待の現状について語る。
「あからさまな接待は少なくなりましたが、幹部は政治家とセットで接待の席に招かれています。5万〜10万円くらいの車代は出ているはず。こんなご時世でも景気の良い会社は存在しているようです」
こうした接待のスタイルをある業者が補足説明する。
「政治家や利害関係のない官僚と同席させる間接的な接待です。政治家に呼ばれたと言い訳すれば問題にならないという、官僚への思いやりです。官僚に渡すのは、最低でも10万円。頼みごとがある場合だと50万円は出しているようです。絶対にばれないようにするため、会社の金ではなく、経営者がポケットマネーから出しているので痕が残りません」
今も接待は脈々と続いているのである。
官僚は昨今、どのような接待を受けているのだろうか。ある業者が明かした。
「政治家が絡むパーティーの後に行きつけのクラブや料亭に流れると、業者が待っています。接待されるのはたいてい課長以上。官僚は高級ワインが大好きで、ドンペリやラトゥール、オーパスワンなど1本30万円くらいするボトルを平気で注文する。昔はひとケタ違っていましたが、今でも贅沢ぶりは変わっていません」
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