抑圧された文革時代から40年
ついに「SEX文化大革命」が始まった
(SAPIO 2008年10月22日号掲載) 2008年11月7日(金)配信
文= 『セックス文化大革命』著者 邱海濤
かつて中国で「性」はタブーだった。人民服が男女の性差をなくす役割を果たしたように、文化大革命時代の中国は、男女が恋愛を口にすることも、並んで歩くことも憚られた。
それから40年。改革開放の波は、経済同様、これまでの抑圧されてきた人々の「欲」を一気に開花させている。ひとりっ子政策の崩壊、性ビジネスの増殖、奔放な若者の性生活……。改革開放とグローバリゼーションの波によって、いま中国では13億人の性の大革命が起きようとしている。
中国人のセックスを語るうえで、まず知っておかなければいけないのは道教と儒教だ。前者は民間人の宗教で、健康で長生きをするために射精を抑えたセックスを説く。かたや後者は権力者の宗教で、性欲は健全な精神に悪影響を与えるものとして禁欲主義を唱える一方で、跡継ぎがいないことが最大の不幸とし、妾をつくってでも子孫繁栄に努めろと説く。ともに長い歴史をもち中国人の精神形成に決定的な役割を果たしてきたこの二大宗教は性意識にも大きな影響を与えている。
これらのセックス観が中華伝統文化の賜物とすると、もうひとつ中国人のセックスを語るうえで忘れてはいけない「文化」がある。それが毛沢東を始祖とする革命文化だ。
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