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四代続けて世襲首相の現代があまりに情けない=小林吉弥

SAPIO 2008年12月17日号掲載) 2009年1月5日(月)配信

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文=小林吉弥(政治評論家)

 政治家の世襲が定着してしまったことが、今の政治の閉塞状況を生んだ原因のひとつではないか。田中角栄の人物研究の第一人者である政治評論家、小林吉弥氏は、今こそ、貧しい家に生まれ、閨閥も学歴もなく最高権力に上りつめた「角栄的立身出世パワー」を見直すべきだと指摘する。

田中時代の終焉とともに世襲議員が急増した

 現在の政界はもはや異常事態と言わざるを得ない。

 1996年の総選挙で小選挙区制が導入されたとき、父親、祖父、叔父(伯父)などが国会議員だった世襲の当選者は与野党合わせて87名。それが00年には113名、03年には134名と急増し、05年には126名と若干減ったものの、衆議院議員の25%以上を占めている。

 平成の時代になった89年以降に首相の座についた宇野宗佑、海部俊樹、宮沢喜一、細川護煕、羽田孜、村山富市、橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎の13名中、純粋に世襲でないと言えるのは宇野、海部、村山、森の4名ぐらいだ(その森にしても祖父、父親が町長)。

 小泉以降は世襲議員の首相が4代続き、橋本以降で見れば7人中6人が世襲議員である。麻生内閣に至っては、発足時においては閣僚18人中11人が、国交相交代後は12人が世襲議員となる。自民党ほどではないにせよ、民主党にも小沢一郎、鳩山由紀夫の幹部を始め、世襲が多い。

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