SAPIO’S EYE 特別版
「オバマの言葉」に熱狂する人々は「レトリック政治」に騙される=SAPIO編集部
(SAPIO 2009年2月18日号掲載) 2009年2月23日(月)配信
文=SAPIO編集部
なるほど、世紀の就任式だった。かけられた予算(税金)は5000万ドルともいわれるだけあって、バラク・フセイン・オバマ新大統領の誕生は、全米を熱狂させ、世界のメディアを席巻した。
日本でもオバマ・ブームが起きた。例の小浜市が狂喜乱舞したり、物まね芸人が引っ張りだこになったりする程度なら、ご愛嬌で済むが、マスコミが過去の反省もなしにオバマ礼賛報道を繰り返し、挙げ句には「オバマ演説集」がWカッコいい英語の手本≠ニして飛ぶように売れている現象を見ると、相変わらずの付和雷同体質に不安を抱かずにはいられない。8年前、ブッシュ大統領が誕生した時、「史上初の父子大統領」「日本との同盟重視を強調」などと浮かれていたことを忘れてはならない。
本欄でも指摘したことがあるが、オバマ氏の演説は、およそ「カッコいい」とか「お手本」とはかけ離れている。「Change has come.」「This is our moment.」「I promise we will get there.」などなど、お得意のフレーズはいずれも空虚、空疎で中身はない。だいたい、こんな歯の浮くようなセリフを吐く機会が、どれだけあるのだろうか。
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