「党職員こそ残業もボーナスも交通費も出ないのに『赤旗』配達までやらされたワーキングプアそのものだった」(元共産党議員公設秘書)
『蟹工船』ブームで入党者急増の日本共産党は「現代の駆け込み寺」だって=野村旗守
(SAPIO 2009年3月11日号掲載) 2009年3月19日(木)配信
文=野村旗守(ジャーナリスト)
『蟹工船』ブームで、日本共産党が完全に息を吹き返した。07年秋から昨年末までの入党者数は1万4000人にも上る。朝日新聞(1月11日付)は、派遣切りにあった若者たちが共産党に集う様子を「まるで現代の『駆け込み寺』だ」と持ち上げた。しかしどうもこの「駆け込み寺」、票集めのために急ごしらえで作られたプレハブだったようだ。
「格差社会を糾し、平和と憲法を守り抜く確かな野党」それが日本共産党だと、志位和夫委員長はことあるごとに強調する。
昨年2月の国会質問では、
「日雇い派遣は人間を消耗品のように使い捨てにしている」と福田康夫前首相に迫り、それがネットの無料動画で流れると「就職氷河期世代」と呼ばれる若年非正規労働者層からやんやの喝采を浴びた。
志位委員長のみならず、議員団や機関紙『赤旗』も、「共産党は派遣法改正に反対を唱えた唯一の政党」だと、ここ数年呪文のように繰り返している。たとえばこんな具合だ。
「日雇い派遣、偽装請負、ワーキングプア。なぜこんな非人間的な労働が広がったのか。きっかけになったのが一九九九年の労働者派遣法の大改悪です。このとき他党がみな賛成するなかで、今日の深刻な事態を予測して反対の論戦を展開したのが日本共産党でした」(『しんぶん赤旗』08年8月17日付)
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