54兆円の景気対策も農村改革も張りぼて≠セ
「中国が世界経済の救世主」なんて幻想に過ぎない=鈴木譲仁
(SAPIO 2009年3月25日号掲載) 2009年4月6日(月)配信
文=鈴木譲仁(ジャーナリスト)
世界的経済危機の中、各国は中国頼みの姿勢を強めている。だが、本当に中国は不況から脱出する最後の成長エンジンとしての期待に応えられるのだろうか。中国で取材を続けるジャーナリスト・鈴木譲仁氏は懐疑的である。
中国経済の地盤沈下が止まらない。沿海部の工業輸出ベルト地帯は壊滅状態。倒産し閉鎖した工場群。機械が放置されたままもぬけの殻になった商業ビル。街角では倒産品の玩具や衣服をかき集めて叩き売るバッタ屋が「全品1元! 大特売!」の看板を掲げ、声を嗄らして客を引く。
輸出品の生産基地として名高い広東省だけでも昨年上半期に6万7000社が倒産。経営者が夜逃げし、賃金未払いに怒った工員たちのデモや暴動も頻発し、地元政府は対応に頭を抱えている。中国農業部の調査によると、春節(旧正月)で帰省した農民工たちの約40%が失業。春節明けも地元を離れられない失業農民工と都会に出たが仕事がない農民工あわせて2500万人が職を求めて彷徨っている。
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