それでも皇室改革を進めた「超人的な強さ」
女官の嫌がらせ、メディアバッシング、失語症ーーテニスコートの恋から始まった「茨の道50年」=松崎敏弥
(SAPIO 2009年9月30日号掲載) 2009年10月5日(月)配信
文=松崎敏弥(皇室ジャーナリスト)
国民がミッチー・ブーム≠ノ沸いていた頃、皇室内部で美智子妃殿下への苛烈ないじめが行なわれていたことは、時代を経て少しずつ明らかにされてきた。そのなかで皇太子妃、そして皇后としての務めを果たしてこられた。皇室ジャーナリストの松崎敏弥氏が明かす、美智子皇后の茨の道≠フ真実。
紀宮様(紀宮清子内親王。現在は黒田清子さん)が嫁がれる前の2005年4月、36回目の誕生日にあたって、母・美智子皇后への思いを記者会見で述べられたことがある。そのお話のなかには、民間から初めて皇室に嫁いだ美智子皇后に対して、いわれなき批判、いじめがあったことを改めて思い出させ、はっとさせるお言葉があった。
「私が日ごろからとても強く感じているのは、皇后様の人に対する根本的な信頼感と、他者を理解しようと思うお心です。皇后様が経てこられた道には沢山の悲しみがあり、そうした多くは、誰に頼ることなくご自身で癒やされるしかないものもあったと思いますし、口にはされませんが、未だに癒えない痛みももっておられるのではないかと感じられることもあります」
ここには母の苦しむ姿を垣間見てきた辛いお気持ちが吐露されている。
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