【MLB】イチローとケン・グリフィーJr.の絶妙のコントラスト〜マリナーズ、ワカマツ監督が語るふたりのリーダーの「ケミストリー」
(Sportiva 2009年7月5日掲載) 2009年7月7日(火)配信
7月1日、新ヤンキー・スタジアム。午後4時過ぎ、空には厚い雲がはり、今にも雨が降りそうな時、イチローがビジターのクラブハウスに到着した。
白地に黒のプリント文字が入った、丈の短めのTシャツに、腰付近ではいた、少し大きめのジーパン。
スタイルの良さも手伝って憎らしいほどに着こなされたファッション。自分のデブさ加減と比較してはっとため息をついていると、ひとりの男がニヤニヤしながら、イチローのもとに近づいていった。
その男はおもむろにイチローの腰ではいたジーパンを、ずり上げようとする。
パッと、イチローの笑顔がはじけた。
イチローにこんなことができるのは、ひとりしかいない。この日、メジャー通算621号を放った稀代のスラッガーであるこの男は、ベースを一蹴してベンチに戻ると、背番号「51」とがっちり抱き合った。今季古巣のマリナーズに戻った、ケン・グリフィーJrだ。
メジャーでは、よく「ケミストリー」という言葉を耳にする。最初聞いたときは化学記号や、日本のポップ歌手の顔が浮かんできたが、つまり調和とか融合という意味から発展して、チームワークとか、チームの和を表わした言葉だ。
今季就任した、ドン・ワカマツ監督にクラブハウスの「ケミストリー」について聞くと、まっさきにチームリーダーふたりの名前を出した。
そう、イチローとグリフィーである。
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