【フェンシング】太田雄貴が世界選手権で見せた笑顔〜ロンドン五輪へ向けての一歩
(Sportiva 2009年10月8日掲載) 2009年10月10日(土)配信
9月30日からトルコのアンタルヤで開催された世界フェンシング選手権。この大会は、太田雄貴というフェンサーのフェンシングの面白さと魅力を、しっかりと確認できた大会だった。
10月3日の男子フルーレ個人戦、1回戦と2回戦は相手が格下だったとはいえ、彼の変幻自在なフェンシングは目を見張るほどだった。自由自在のさばきで剣を降ると、剣先はあらゆる可能性を試すかのように相手の有効面を捕らえようとする。
後日、男子団体の決勝のヨピッヒ(ドイツ)とカッサーラ(イタリア)の戦いに目を向けた太田はこう言った。
「あのふたりに負けないくらいに強くならないとチームを引っ張っていけないですよ。ヨピッヒなどは5点差くらいは簡単にひっくり返せる選手だから、そういう選手にならなければいけない。その点僕には、まだちょっと脆い部分もあるし。どんな時でも逆転できるような力強さと、燃えるようなエネルギーが足りないと思うので……」
だが個人戦の彼の2試合は、かつての「1回戦とか、初顔の相手にはちょっと手こずるんです」と苦笑するほどだった悪癖を、完全に払拭した戦いぶりだった。
そして、どこを突いてポイントを取るのかわからないような彼のフェンシングは、他のどの選手よりも創造性豊かにも見えた。
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