テレビ局の動画ネット配信、収益化への高い壁
(東洋経済オンライン 2009年10月16日掲載) 2009年10月21日(水)配信
テレビ各局とギャオ、ユーチューブの提携関係/動画配信サイトの利用者数 [拡大]
大手テレビ局がかつての“天敵”と手を組んだ。9月29日、TBSとテレビ朝日は米グーグルの動画サイト「YouTube(ユーチューブ)」とパートナー契約を締結した。同日からユーチューブ上に公式チャンネルを設置。ニュース映像などの配信を開始した。
そのわずか3週間前。フジテレビジョンと日本テレビ放送網の上位2社は、ヤフー子会社の動画サイト「GyaO(ギャオ)」に7%ずつ出資すると発表していた。グーグルが「民放キー局にはすべて声をかけた」(デービッド・ユン副社長)にもかかわらず、上位2社にそっぽを向かれた背景には、TBS―テレ朝とフジ―日テレとの動画配信に対する認識の差があった。
高い集客力に期待するが有料配信には難しさも
テレビ各社はこれまで、後を絶たない違法投稿に耐えかねてユーチューブを敵視してきた。だがTBS、テレ朝はグーグルが開発を続けてきた違法動画の検出システムを「実用に足る」(テレ朝の古川柳子クロスメディア専任局長)と判断して態度を軟化。一方のフジ、日テレは「まだ甘い」との姿勢を崩していない。ギャオと提携したのも、権利処理された動画を配信するからだ。横並び意識の強いテレビ業界だけに、対応が分かれるのは珍しい。
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