温暖化ガス25%削減はこれで実現できる
走行距離2倍! 超・電気自動車の時代
清水 浩(慶應義塾大学教授・シムドライブ社長)
(VOICE 2009年10月24日掲載) 2009年10月27日(火)配信
電池問題はすでにクリア
鳩山首相が2020年までにCO2の25%減を表明した。産業界からは大きな驚きと、時には反発の声が聞こえる。「とてもムリだ。巨額の費用を払って排出権を買わなくてはならない。その覚悟はあるのだろうか」ということもいわれている。
私も覚悟という言葉が重要だと思う。しかし、私は日本人が覚悟をもって取り組めば、十分に達成可能な目標であると考えている。これを実現するための技術的基盤は日本のなかにすでにある。この普及に向けて日本が覚悟すればいいのだ。その結果、日本は経済も大きく上向くことになる。
その有力な技術の1つとして、ここでは電気自動車に話を絞りたい。
私は、いずれ車の主流が電気自動車になると考えている。理由は単純で、技術とは、つねに効率のよいものに移っていくからである。加えて、使いにくいものから使いやすいものに移っていく。そう考えたとき、電気自動車は他のあらゆる方式と比べ、もっともエネルギー効率が高く、しかも構造が簡単なので使い勝手もいい。
それを支える技術が、かつては不十分だったが、20世紀から21世紀にかけて吉野彰さんが発明したリチウムイオン電池、佐川眞人さんの発明によるネオジウム―鉄磁石を用いたモーター、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)による高性能インバーターが実用レベルにまで達し、必要な技術はすべて揃った。これらによって、電気自動車はもはや大量普及に向けての実力を十分に備えたといえる。
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