家計を36万円痛める「CO2削減」
北村 慶(大手グローバル金融機関勤務)
(VOICE 2009年10月31日掲載) 2009年11月3日(火)配信
「経済よりも環境」は世界で稀
政権を獲得した民主党の地球温暖化問題に対する政策について、マニフェストをベースに考えてみたい。
今年12月に予定されているコペンハーゲンでのCOP15(国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議)では、温室効果ガス削減の中期目標が議論される。
それに先立ち、政府の中期目標検討委員会が2008年夏から、温室効果ガス削減のために生じる経済的負担を客観的に分析し、本年4月に2005年比4%減から30%減までの6つの選択肢を公表した。
自公政権は6案のうち、「支援的な政策のみ(強制的な規制の導入なし)で最大限の削減を行ない、2005年比14%削減を実現」という選択肢を採用した。これに、麻生前首相による“政治決断”として太陽光発電の拡大政策をとることによる上乗せ分1%を加えた15%削減(1990年比では約8%削減)を日本の中期目標とすると公表した。
これに対して民主党は、自民党等が非現実的だとして採用しなかった「2005年比30%削減(1990年比25%削減)」を中期目標とすることをマニフェストに掲げ、総選挙に臨んだ。
バックナンバー記事
- 海外メディアの撤退ブーム (VOICE 2009年11月22日(日))
- JALは潰してこそ甦る (VOICE 2009年11月21日(土))
- 学校に警官を (VOICE 2009年11月17日(火))
- “無税”自治体への挑戦 (VOICE 2009年11月16日(月))
- 歴史を誤認する藤井大臣 (VOICE 2009年11月15日(日))
