政治ワイド
「福田崖っぷち」で蠢く永田町
2008年4月9日(水)0時0分配信 読売ウイークリー
掲載: 読売ウイークリー 2008年4月20日号
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地元・山口2区補選の最中に安倍前首相が外遊 「お呼びじゃない!?」
福田政権の「命運を握るのでは」と見られているのが4月27日投開票の衆院山口2区補選だ。福田政権になって初めての国政選挙だが、時期も時期、しかも自民党擁立の山本繁太郎氏が国土交通省の「道路官僚」ということもあって、同補選は、ガソリン税の暫定税率の是非を問う“ガソリン税選挙”の様相を示している。
山本氏は政治家の家系。父親は地元選出の岸信介・元首相の側近県議だった。その岸元首相の孫である安倍前首相は、どういうわけか、選挙期間中に外遊する。ドイツで開かれる産業見本市に首相特使として派遣されるのだ。選挙戦の最前線で大汗をかかねばならないはずだが、いったいどういう訳か。自民党山口県連関係者が言う。
「岸の孫であるとはいえ、安倍さんが選挙区に入っても票にならない。ねじれ国会の混乱を招いた元凶だから。地元の宗教界に顔がきく高村(正彦外相)さんのほうが影響力がある」
選挙戦は自民が苦戦しているという。民主党から出馬する平岡秀夫氏(比例・中国ブロック)は当選3回の現職で抜群の知名度を誇り、大票田の岩国市(15万人)の出身であるのに対し、山本氏は3万6000人の柳井市出身だ。自民党幹部が言う。
「郡部を中心に票固めをしているが、党の事前調査で5、6ポイント差がついています。共産党が候補者擁立を見送ったため、共産票が民主に上積みされる。その分、例によって創価学会票に期待するしかありません」
民主党は党幹部が続々山口入りする予定だが、自民党は、
「福田さんは入らないかもしれません。選挙区入りして負けたら政権への打撃があまりに大きいからです。地元では福田さんではなくて、小泉さんや麻生さんを呼んでくれ、と言ってきてます」(前出の自民党幹部)。
国民注視のなか、どっちに軍配が上がるだろうか。
「農家」に続き、今度は「お年寄り」が自民離れ?
昨年の参院選で自民惨敗の敗因の一つに挙げられたのが「農村票の自民離れ」。自民党の厚い支持基盤だった農家が小泉構造改革路線がもたらした「格差」に反発。民主党に農村票がどっと流れた。
そして、いま、自民党議員が「農村票に続き今度はお年寄りの票が自民党から逃げていくのでは」と懸念しているのが4月から導入された「後期高齢者医療制度」だ。75歳以上のお年寄りが対象の公的医療保険で、この評判がすこぶる悪いからだ。


