政治ワイド
「福田崖っぷち」で蠢く永田町
2008年4月9日(水)0時0分配信 読売ウイークリー
掲載: 読売ウイークリー 2008年4月20日号
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保険料は、原則、年金から天引きされるため、お年寄りにしてみれば、年金給付額の引き下げである。保険料は都道府県ごとに異なるが、全国平均の保険料は1人年約7万2000円。政府の説明不足もあってか、全国の市町村の窓口に問い合わせが殺到している。
地方選出の自民党中堅議員が嘆く。
「そもそも、『後期高齢者』という役人言葉がお年寄りをバカにしています。4月15日支給の年金から天引きが始まりますが、自民党はお年寄りを敵にすることになります。これでは、野党の攻撃にさらされ、しばらく選挙なんてできませんよ」
評判の悪さを意識してか、福田首相は「後期高齢者医療制度というネーミングがよくない。通称は『長寿医療制度』ではどうか」と名称変更を指示したが、
「年寄りの病院通いを抑制するのが狙いなのに、何が長寿だ」
との批判が噴出している。
野党は国会に同制度の廃止法案を提出。天引きが始まる4月15日を「4・15ショック」と呼んで政府与党を揺さぶっている。読売新聞の世論調査(4月1、2日調査)によると、昨年秋の発足直後には60%近かった内閣支持率が、28・0%まで下落。「4・15ショック」以降、支持率はさらに下がりそうだ。
小沢が恐れる 9月代表選「岡田出馬」
福田首相とのパイプを断ち切り、対決路線を鮮明にした民主党の小沢代表。「ひょっとしたらひょっとすることがあるから、総選挙への準備をしっかりしてほしい」と若手議員に発破をかけているが、その小沢氏が神経を張り巡らせているのが岡田克也・元代表の動向だ。民主党の代表選は9月だが、
「代表選に岡田さんが出馬すれば、小沢さんは負けるとの見方がもっぱらです。プライドの高い小沢さんのことですから、代表選に出馬しないかもしれません」(民主党幹部)。
その岡田氏は衆院予算委員会で民主党筆頭理事として国会論戦を陣頭指揮しており、
「自ら質問に立ち、鋭く追及していて、口べたな小沢さんとの違いは明らか。岡田さんの代表再登板への期待は大きいものがあります」。
いまはイケイケの小沢代表だが、大連立騒動や、対テロ新法案再議決で大阪府知事選応援のため採決直前の衆院本会議を抜け出した時は、小沢批判の大合唱だった。前出の民主党幹部が指摘する。
「小沢さんが、大連立から対決路線に切り替えたのは、9月の代表選をにらんでのことだと思います。対決姿勢を鮮明にしていれば、岡田氏も代表選出馬に踏み切らないと見ているのでしょう」
福田政権の基盤が液状化してきたが、小沢氏の足元も実は頑丈ではない。


