政治ワイド
11月衆院選にらむ不穏な舞台裏
2008年5月16日(金)0時0分配信 読売ウイークリー
掲載: 読売ウイークリー 2008年5月25日号
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福田首相は、同問題では一般財源化に踏み切り、河野氏らの不満をガス抜きした形だが、今後、道路族議員らが巻き返して、それを骨抜きにするような事態になれば、いったん収まった河野氏らの動きも再発し、福田降ろしに結びつく可能性がある。
一方で、福田首相が「改革派」寄りの姿勢を鮮明にし、道路予算の大幅削減を断行すれば道路族が黙っていない。現在は福田執行部に名を連ねる道路族のドン、古賀誠選対委員長や二階俊博総務会長らとの間に亀裂が入ることもあり得る。実際、古賀氏は、最近、敵対していたはずの麻生太郎・前幹事長と急接近。麻生氏は福田首相と距離を置き、ポスト福田を虎視眈々と狙っている。道路特定財源の一般化は福田政権にとって両刃の剣なのだ。
そして今、注目されているのが「衆院山梨3区補選」である。自民党の保坂武衆院議員が甲斐市長選に出馬するため、8月中に議員辞職する意向で、そうなれば10月14日告示、同26日投開票の日程で補選が実施されるからだ。自民党サイドが懸念するのは、そのタイミングだ。同党中堅が言う。
「10月に後期高齢者医療制度が再びクローズアップされます。サラリーマンの息子らに扶養され、これまで保険料支払いがなかったお年寄りからの徴収が始まるのです。これによって、逆風が吹くのは必至です」
同補選は自民、民主の一騎打ちの公算が大きい。そうなれば、惨敗した山口2区補選の二の舞いである。補選で2連敗となれば、選挙基盤が弱い小泉チルドレンを中心に、悲鳴に近い「福田降ろし」の大合唱が始まるのは必至だ。
仮に山梨3区補選を乗り切っても、来年1月に新テロ特措法が期限切れを迎える。国際社会での責務を果たすため、秋の臨時国会で再延長を可決する必要があるが、「体力のない、じり貧政権では至難の業だ。公明党が反旗を翻す可能性もある」(国会担当記者)
福田政権の行く手は落とし穴ばかりである。
