バツが悪そうな尾花コーチに対し、原監督は“横浜に行きたいのならどうぞ”の心境か? [ 拡大 ]
巨人・尾花高夫投手総合コーチ(52)の来季横浜監督就任が確実となり、同コーチを「日本シリーズのベンチから外す・外さない」騒動が勃発。巨人の楽勝ムードだった31日に開幕する日本ハムとの日本シリーズに、ただならぬ空気が漂い始めた。
26日に川崎市の室内練習場で日本シリーズへ向けて練習を再開した原巨人。冒頭、円陣の真ん中で原監督に続いてあいさつに立った尾花コーチは、帽子を取って「お騒がせして申しわけない」と頭を下げた。
9月中旬に尾花コーチが横浜監督の有力候補に挙がっていると一部で報道されたことから、巨人のチーム内ではクライマックスシリーズ(CS)前の段階で既に「それが本当なら、来季へ向けた機密管理の意味で尾花コーチをベンチから外すべきではないか」との声が挙がっていた。
この日、尾花コーチは「日本シリーズでも今まで通り一生懸命やるつもりです」と明言。原監督は「ベンチ入り? そりゃそうだろ」と言葉少なに引き揚げた。
それでも、球団関係者からは「機密うんぬんより、原監督が『裏切られた』と受け取り怒っていると聞いた。ベンチから外すことも真剣に考えたようだ。体育系体質の原監督は、そういうことの段取り、話の持っていき方にはことさら敏感だからね」との声が。
【尾花コーチ外すリスク高い】
ちなみに原監督は3年前、桑田真澄氏(現評論家)が9月末の2軍戦登板前日に突然、球団の公式ホームページ上で「明日、ジャイアンツのユニホームでマウンドに立つのはおそらく最後になるだろう」と退団表明した際、「そんな話は聞いていない。(話を伝える)順番が違うだろう」と、指揮官へ事前のあいさつがなかったことに激怒。いまだに「原さんが巨人監督の座にあるうちは、桑田がコーチとして入閣することはないでしょう」(読売グループ関係者)といわれているほど。当時と似た空気が巨人ベンチに流れ始めたということか。
一方、日本シリーズ終了を待って正式に就任要請する構えの横浜の関係者は「実は尾花さんは巨人との契約が来年いっぱいまであるそうだが、《特認事項》があるとも聞いている」。他球団から監督就任のオファーがあった場合はその限りではない−というワケ。
とはいえ、ここにきて先発ローテ作成、継投で手腕を発揮してきた尾花コーチをベンチから外すのはリスクが高すぎる。来季の戦い以前に、もともと総合力で上回り、相手のエース、ダルビッシュの腰痛まで重なって普通にやれば勝てそうなシリーズの流れを、みすみす変えることになりかねない。巨人ベンチに火種がもたらされたことは、間違いない。