オリックス撤退が撤回されたスカイマークスタジアム。オリックスの作戦勝ちか? [ 拡大 ]
オリックスは準本拠地のスカイマークスタジアム神戸から2011年3月にも撤退する予定だったが、再来年以降も神戸での主催ゲームを続けることが26日、分かった。撤退の撤回は、神戸市サイドが再来年にかけ十数億円以上の予算を計上、球場施設の改修、改善を行うことによるもの。交渉上手で“錬金術”にたける本社譲りの球団の策が実ったようだ。
オリックスは02年、神戸市から当時のグリーンスタジアム神戸およびサブ球場の運営管理許可を受けた。契約期間は11年3月いっぱいとなっており、来年で築20年の球場の老朽化も目立つため、本拠地・京セラドーム大阪への完全移行をほのめかしてきた。
球団の姿勢を支持したのが橋下大阪府知事で、今年4月京セラドームでの始球式後、爆弾発言で球団関係者をあわてさせた。
「(球団主催ゲームを)全面的に大阪に移すと(球団関係者から)お聞きした。プロ球団が来て浪速の街を活性化してもらえるのは喜ばしい」
一方で、オリックスは水面下で神戸市に施設改善の要求を突き付けていたのだ。「オーロラビジョンを含め電気系統、さらに水回りの老朽化などの改修、改善など球場内は手を付けないといけない部分は多い」と球団関係者はいう。
グランド内は球場の運営にかかわるとして、球団が年間8000万円もかけ天然芝の育成、保護に当たっており、神戸市にも費用の負担をお願いしたいというのが、球団の言い分。交渉は難航したようだが、神戸市サイドが「市民のために」との英断を下すもようだ。
「すでに球場内のテレビカメラなどの買い替えが始まっているし、このまま順調に改修が進めば再来年以降も神戸からの撤退はないでしょう」と球団関係者はいう。
神戸での主催ゲームは来年、今年より2ゲーム増えて22試合(京セラは50試合)の予定。オリックスのしたたかな交渉術が、神戸市民に朗報をもたらしそうだ。(夕刊フジ編集委員・高塚広司)