優勝を逃し涙をこらえきれなかった斎藤。来年が正念場だ [ 拡大 ]
ドラフト会議終了直後、来年のドラフトの超目玉、早大・斎藤佑樹投手(21)が伝統の早慶戦に連投したが、10月31日に先発して4回KOされたのに続き、1日には5点ビハインドの9回に救援登板して暴投絡みで失点。チームも2季連続のV逸となり、試合後には涙を見せた。
菊池争奪戦に揺れたばかりの球界だが、「今年限りで見直すことになっているドラフト制度に巨人が“希望枠”復活を狙っている。本人の希望さえ通れば斎藤は巨人に来ると、余程の自信があるらしい」(パ球団幹部)、あるいは西武が斎藤の兄貴分、早大・松下を5位指名したのは来年含み、横浜は早大時代に斎藤の女房役だった細山田がいるから好印象…など、様々な声があがり、早くもフィーバーの導火線に火がついた格好。
ところが、肝心の投球内容は心許ないのが現状だ。今秋の東京六大学リーグ戦の斎藤は8試合3勝2敗で、防御率は入学後初めてシーズン3点台にはね上がった(3.08)。高校時代にMAX149キロを計測した速球も今季は130キロ台が大半。他大学の監督からは「斎藤君は1年生の時が一番良かった」との声も。1日は荒れ球ながら久しぶりに145キロを2度出し、「速球に手応えがあった」(斎藤)方だった。
早大・応武監督は、斎藤のラストイヤーへ向け、「同級生にライバルが多いが、進学して、早稲田を選んでよかったと本人が感じてくれて、みなさんに評価してもらえたら」と語った。早大の沽券にかけても斎藤を楽天・田中に匹敵する投手に仕立て上げてプロへ送り出したいところ。
「来年はぜひゴールデンイヤーにしたい」と言い切った斎藤。来年のドラフトは他に150キロ右腕の同僚、大石達也投手、大学史上最速の156キロ右腕、中大・沢村拓一投手ら有望選手がめじろ押し。斎藤が“持っている”男なら、最も大事な来年は猛烈に巻き返すはずだ。(宮脇広久)
【2010年ドラフト会議の主な有望選手】
【高校】
氏 名 所 属 位 置 打投
一二三慎太 東海大相模 投 手 右右
多司 将仁 PL学園 投 手 右右
勧野 甲輝 PL学園 外野手 右右
吉川 大幾 PL学園 外野手 右右
榎本 葵 九州国際大附外野手 右左
【大学生】
斎藤 佑樹 早 大 投 手 右右
大石 達也 早 大 投 手 右左
加賀美希昇 法 大 投 手 右右
沢村 拓一 中 大 投 手 右右
南 昌輝 立正大 投 手 右右
宇高 幸治 早 大 内野手 右右
原 寛信 早 大 内野手 右右
林崎 遼 東洋大 内野手 右右