日本一・原巨人の敵は西武・菊池と阪神・城島?! [ 拡大 ]
悲願の7年ぶりの日本一奪回に成功した巨人。原辰徳監督自身も第一次政権の初年度、2002年以来7年ぶりの日本一だ。WBC日本代表として世界一監督にもなっており、12日に選考される正力松太郎賞の2度目の受賞も当確。が、肝心の日本一巨人の人気度アップには難敵が待ち構える。
昨年までのアジアシリーズに代わって14日に長崎県営野球場(愛称ビッグNスタジアム)で日韓クラブチャンピオンシップが行われる。日本一・巨人と韓国シリーズを制した起亜タイガースとの対戦。ここでどれだけのファンを集められるか、まずは巨人の人気度が問われる第一関門になる。
そもそもこの日韓対決は、WBCでの度重なる激闘で盛り上がったことを理由に巨人が熱心に提案したものだけに、なおさら観客動員が注目されることになる。
続いて来春の宮崎キャンプが第二関門になる。甲子園のスーパースター、20年に一人の逸材といわれる花巻東の左腕・菊池雄星を獲得した西武が、同じ宮崎でキャンプを行うからだ。
ルーキーイヤーの松坂大輔(現レッドソックス)以来の狂騒曲間違いなしだけに、巨人も戦々恐々だろう。松坂の時は高知・春野キャンプだったので、直接影響が出なかったが、今度は同じ宮崎だからどこまで菊池人気に食われるかわからない。さらには、現役バリバリの日本人メジャーリーガー、前マリナーズの城島健司を獲得した阪神という最大の難敵も。
ウイークポイントの捕手で右の大砲という、阪神にとってはまさに救世主的な存在。WBC日本代表捕手として、前楽天監督の野村克也氏の「ワシなら城島は使わん」などという毒ガス攻撃にも正面から反撃した“口撃力”まで持っている。歯にきぬ着せぬ城島節は、甲子園の猛虎ファンには大受けするだろう。
それでなくとも、観客の実数発表をするようになってから、観客動員12球団ナンバーワンの座を阪神に奪われ続けている巨人だけに、猛虎の新目玉・城島は一大脅威。ニュースター不在だけに、7年ぶりの日本一奪回がどこまで人気回復につながるのか計算できない。来年のペナントレースの観客動員レースの伝統の一戦が大きな見ものになる。(夕刊フジ編集委員・江尻良文)