上海で石川に頑張られると困ってしまうのが国内ツアー。そんなこと言われても困るのが石川 [ 拡大 ]
男子ゴルフの石川遼(18)=パナソニック=の中国・上海での猛チャージに、日本のゴルフ関係者が困惑している。世界選手権シリーズ「HSBC選手権」(上海・●(=全の王が示)山国際GC=7199ヤード、パー72)は7日から決勝ラウンドに入るが、賞金総額700万ドル(約6億3000円)の巨額賞金大会だけに、優勝でもすれば日本ツアーの賞金王も当確。そうなると、今季の国内ツアーは消化試合になってしまうからだ。なんで、こうなるの!?
「ウーン、また入ったね。このままの勢いだと、今季の日本ツアーは終わってしまうよ」。
前日6日の第2ラウンド、石川が上海の夕日の中で最終18番のバーディーパットを沈めた瞬間、日本のあるツアー関係者は腕組みしながら、険しい表情を浮かべた。
この日の石川は絶好調。前半4連続バーディーを決めると、14番では残り251ヤードの2打目を3Wでピン横1メートルに付けるスーパーショットでイーグルを奪取。通算5アンダーで首位と5打差10位の好位置で、「優勝争いに加われるかも」と狙いを優勝に切り替えた。
「HSBC選手権」は、今季から世界選手権シリーズに格上げされた大会で、4大メジャー大会に次ぐ高額賞金トーナメント。スポンサーである世界最大級の金融グループ「HSBC」の資金力により、優勝賞金は120万ドル(約1億800万円)、単独2位でも67万5000ドル(約6075万円)が配当される。
今季の日本ツアーの残り4試合の優勝賞金は、3000万円−4000万円で、これに比べるとあまりに高額な大会が突如として出現したことに。国内賞金ランクにも加算されるため、石川がこのままトップ10以内をキープすれば、約440万円差のランク1位の池田勇太(23)を逆転する。
右手首痛に悩まされる池田の体調を考慮すれば、石川が今大会で単独2位以上に入れば、賞金2億円を突破し、今季の賞金王は当確と言っても過言ではない。
通常の国内ツアーは、11月中旬から12月が賞金王争いの佳境で、観客動員や、TV中継も高視聴率が見込める稼ぎ時。ところが、今年は日本から離れた上海で賞金王争いの大一番となってしまう可能性がでてきたのだ。
予想を上回る石川の成長によって生まれた珍現象といえるかも。普段は石川を応援して盛り上げようとするゴルフ関係者も、今回ばかりは他の選手の奮起を期待するしかない?