グリーンピース、「環境に優しい電機メーカー・ランキング」を発表
2009年11月4日(水)8時0分配信 ITmediaエンタープライズ
「環境に優しい電機メーカー・ランキング」の第13版。同ランキングは2006年8月から4半期ごとに発表されている,写真:ITmedia [ 拡大 ]
-PR-
同ランキングは、パソコン、携帯電話、テレビ、ゲーム機器を製造・販売する日本、アジア、欧米の大手メーカーを対象に、各社が公開している情報に基づいて、主に(1)有害化学物質の使用排除、(2)使用済み製品の回収・リサイクル、(3)気候変動対策――の3領域15項目で各社の取り組みを評価・採点してランキングするもの。2006年8月から4半期ごとに発表されており、今回で13回目の発表となる。
今回の評価・採点の対象になった企業は、シャープ、ソニー、東芝、任天堂、パナソニック、富士通の国内メーカー6社と、アップル(アメリカ)、エイサー(台湾)、サムスン電子(韓国)、ソニー・エリクソン(イギリス)、デル(アメリカ)、ノキア(フィンランド)、フィリップス(オランダ)、マイクロソフト(アメリカ)、モトローラ(アメリカ)、レノボ(アメリカ)、HP(アメリカ)、LGエレクトロニクス(韓国)のアジア・欧米メーカー12社の合計18社。
ランキングのトップはノキアで、(1)有害化学物質の使用排除では、2005年末からポリ塩化ビニル(PVC)を排除した新機種を発売し、さらに2010年初からはすべての新機種からあらゆる臭素化合物、塩化化合物、三酸化アンチモンを排除することを目指していること、(2)使用済み製品の回収・リサイクルでは、世界84カ国で約 5000カ所の使用済み携帯電話回収場所を提供していることや、廃棄製品の処理に関する詳しい情報を顧客に提供していること、(3)気候変動対策では、 2006年比で2009年に最低10%、2010年には18%のCO2排出量削減を公約していることなどが評価され、10点満点中7.5点を獲得した。
国内メーカーでもっともランキングが高かったのは東芝。(1)有害化学物質の使用排除では、ノートPCの3機種が臭素系難燃剤(BFR)を排除した回路基板を搭載し、うち2機種はポリ塩化ビニルを排除した電源コードを採用していることや、2009会計年度末までに全製品からポリ塩化ビニルと臭素系難燃剤の使用を全廃し、2012年までにフタル酸エステル類、ベリリウム、アンチモンの代替物質を全製品に導入するを公約していること、(2)使用済み製品の回収・リサイクルでは、テレビとパソコンのリサイクル率が改善したこと、(3)気候変動対策では、2009年7月までに製品化したすべてのパソコンが非OS 搭載モデルを除いてエネルギースタープログラム5.0に準拠していることや、2008年11月以降に発売した液晶テレビはすべてエネルギースタープログラム準拠で、34機種は同仕様の省エネ基準を30%以上上回っていることなどが評価され、10点満点中5.7を獲得して5位にランクされた。
一方最下位は任天堂で、同ランキングの責任者であるグリーンピース・インターナショナルエレクトロニクス・キャンペーン部門ヘッドのゼイナ・アルハッジ氏によると、有害化学物質の使用排除に関するポリシーが明確でないことや使用済み製品の回収をしていないことなどがその理由であるという。また同氏は、対象企業18社の中で任天堂だけがグリーンピースとの面会に応じていないなど、環境負荷の低減や情報公開に対して積極的でないと判断したこともその理由として挙げた。ランキングの詳細資料は、グリーンピース・ジャパンのサイトからダウンロードできる。【栗田昌宜】