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情報システム

矢沢永吉のようにカッコいいリーダーであれ

2009年11月9日(月)7時45分配信 ITmediaエンタープライズ

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 最近、矢沢永吉が脚光を浴びている。今年還暦を迎え、今月には自伝的な映画の公開も予定されている。わたしは永ちゃん世代で、彼の歌に慣れ親しんできたが、今ではそれ以外の世代にもファン層を広げ、人気がさらに高まっていると聞く。60歳になってもなお衰えない姿を見ながら、彼のどのような点に人々がひかれるのか。わたしは次の3つだと考えている。

常に進化し続けている

挑戦し続けている

素晴らしい先輩たちの後ろ姿を見て、見習っている

 何よりも彼は常に進化し続けているように思う。ロック歌手として何ができるのかを常に学び続けているのである。さらに長年ロッカーを続けながらも、マンネリに陥らず、常に新しいことにチャレンジしているように思う。9月19日に東京ドームで20年ぶりとなる公演を開催した。還暦記念ライブとなったその公演の最後に、彼は次のように語った。

「60になってどうすればいいかと思ったけど、海の向こうにはミック・ジャガーとか現役のロッカーがいる。日本にまだいないんだったら、オレやる。最初に」

 この言葉は、会場に来た人たちの喝采を浴びたそうだ。素晴らしい先輩たちの後ろ姿を見ながら、学ぼうとしている姿勢がうかがえる。これらの3つの要素が人々をひきつけ、影響力を与えているのではないだろうか。

●リーダーは常に進化し続けるべき

 わたしはリーダーや経営幹部の方々にセミナーや研修をさせていただいているが、これからの組織のリーダーは、人間としての魅力がなければならない。そのためには、上述の3つの要素を持つ必要があるのだ。

あなたは常に何かに挑戦しているだろうか?

難問に立ち向かっているだろうか?

考え続けているだろうか?

知恵を出し続けているだろうか?

素晴らしい先輩たちを見習っているだろうか?

 わたしの好きな言葉に「昨日の己に勝て」というものがあり、これを座右の銘にしている。常に何かに挑戦し続け、進化し続けたいと考えているのである。リーダーとなる人たちはキャリアを積み、ある程度仕事の経験を重ねてきた人たちである。だが、仕事に慣れてくると、ことを荒立てたくないと、安全な選択ばかりしてしまう傾向も見られる。もちろん何かにつけてぶつかり、業務に支障をきたしてしまうのは問題ではある。しかし、常に安全な方法ばかりを取り、挑戦することを忘れてしまうと、そのリーダーは「ただのお人よしなリーダー」になってしまう。

 「攻めは最大の防御」と言われるように、攻めの姿勢を忘れてしまっては、現在のように変化の激しい時代を生き抜くことは難しい。安全策ばかりを取り、守りに入っているリーダーは生き残れないだろう。リーダーが進化し続けるためには、次の2点を実践して欲しい。

常に自問自答する

フィードバックをもらう

 自問自答することは、自分の課題を浮き彫りにし、何を改善すべきかを自分自身で見直すことである。わたし自身、「今は成功しているが、このままで本当にいいのだろうか?」「今の方法は間違っていないだろうか?」と日々、自問自答を繰り返している。それによって不安になることもあるが、逆に不安がなくなったらリーダーとしてはおしまいだ。この不安や恐怖感があるからこそ、何をすべきか知恵を出し続け、考え続け、頑張ろうという気になるのである。

 自問自答とともに、進化し続ける上で重要になのがフィードバックをもらうことだ。フィードバックについてはこのコラムでも何度か触れたことがあるが、改めて紹介したい。

●部下の意見を率直に聞こう

 フィードバックとは、現在の自分自身の言動に対する、まわりのメンバーからの客観的な見え方である。自分が思っていることと他人が思っていることが異なるということは往々にしてある。フィードバックを受け取ることで、自分の良いところ、悪いところを客観的に知ることができ、継続すべき点や改善すべき点を自分自身で見出すことが可能になる。

 360度フィードバックの制度を導入している組織に属しているのならば、そのフィードバックを素直に受け入れるよう心掛けて欲しい。もしそのような環境にない場合には、「わたしがもっと良いリーダーになるためには、どこを改善したら良いと思いますか?」と部下に率直に聞いてみるとよい。

 ただし、部下からフィードバックを受ける上で留意しておくべきことがある。部下がリーダーに対して対面もしくはメールで率直にフィードバックするにはとても勇気が必要で、一般的にはどうしても歪曲したフィードバックになってしまうことがある。

 フィードバックをもらうなんて恥ずかしいと思われるかもしれない。しかし、部下に率直に話してみると、案外意見を言ってくれるものである。わたしが主催するスクールに参加している某アパレルメーカーのA氏は、部下からフィードバックを受け取ることを実践した。「自分は変わりたいと思っているので、フィードバックが欲しい」。彼は最初、自分が惨めな思いをするのではないかと危惧していたが、部下たちはとても協力的でほっとしたという。

 フィードバックをもらってみると、自分では部下とフラットな関係だと思っていたのだが、部下はレイヤー(上下の関係)があると感じていることが分かった。何気なく「ああしたらいい」とアドバイスとしていったことが、部下にとっては命令に聞こえていたのである。A氏は責任を認識せずに発言していたこと、自分の都合のいいように解釈していたことを反省したそうだ。部下からフィードバックをもらってからは、心穏やかに他人の話を聞けるようになったという。

 なお、フィードバックをもらうと、ついつい反論をしたり、言い訳をしたくなる場面もあるだろう。しかし、そこは何も言わずに「ありがとう」と言うように努めてほしい。時に的外れなことを言う人が出てくるかもしれない。ただ、実践するかどうかは自分が決めればいいわけで、違うと思ったならば実践しなければいいだけである。ビジネスコーチングでは「フィードバックは改善への贈り物」と考える。大切な人からもらった贈り物にケチをつけないのと同じである。

 自問自答をすることで自分自身が改善点を常に意識するようになり、フィードバックをもらうことで、自分が知らなかったことに気付かされる。そうした改善に取り組むことで、リーダーは常に進化し続けることが可能になる。

 進化し続ける永ちゃんのように、これからの企業にはカッコいいリーダーが欠かせないのである。【細川馨(ビジネスコーチ)】

(ITmedia エグゼクティブ)








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