アマゾンがMySQLをクラウドサービスとして提供開始
2009年10月27日(火)16時53分配信 @IT
-PR-
Amazon RDSはMySQLの全機能が利用できるサービス。セキュリティパッチやバックアップはアマゾン側が自動で行い、運用にかかわる作業をせず、データベースが利用できるのが特徴。運用規模によってDBインスタンスのサイズは選択できるが、このサイズはAPI経由で変更可能だ。DBインスタンスのリサイズやパッチなど、メンテナンスにかかわる作業は世界協定時刻(UTC)の日曜日早朝の4時間の時間帯に行われるが、この時間帯は指定可能。また、実際に各インスタンスが影響を受ける時間はわずかという。
利用できるのはMySQL5.1で、既存アプリケーションは改変することなく、そのままクラウド上で運用できるという。運用中のMySQLからダンプし、それをAmazon RDSに移すことも可能。
デフォルトのDBエンジンはInnoDBだが、ほかのエンジンも利用できる。スキーマ設計、インデックス作成、パフォーマンスチューニングなども可能で、使い勝手はネイティブのMySQLと大きく違わないという。逆に、パッチ適用の取捨選択など独自に運用ポリシーがあるようなケースでは、従来通り、Amazon EC2向けのDBサーバインスタンスイメージ(AMI)の利用が望ましいという。Amazon EC2向けとしてIBM DB2、Microsoft SQL Server、MySQL、Oracle Database、PostgreSQL、Sybase、Verticaなどが利用できる。また、RDBMSが不要な用途には、Amazon SimpleDBを推奨している。SimpleDBは、シンプルなインデックスとクエリが利用できるだけだが、地理的に複数のデータセンターに冗長化されているほか、明示的な移行作業なしにシームレスにスケールするというクラウドの特徴が最大限に活用できる。
価格はAmazon EC2/S3同様に従量制で以下の通り。
Small DBインスタンス
メモリ1.7GB/1仮想CPUコア
0.11ドル
Large DBインスタンス
メモリ15GB/2仮想CPUコア
0.44ドル
Extra Large DBインスタンス
メモリ15GB/4仮想CPUコア
0.88ドル
Double Extra Large DBインスタンス
メモリ34GB/4仮想CPUコア
1.55ドル
Quadruple Extra Large DBインスタンス
メモリ68GB/8仮想CPUコア
3.10ドル
Amazon RDSの各インスタンスの価格
ストレージは5GBから1TBまで選択できて、1GB当たり月額0.10ドル、100万I/Oリクエスト当たり0.10ドルかかるほか、Amazon Web Services外からのデータの読み出しに1GB当たり0.10〜0.17ドルかかる。
バックアップは自動で行われ、サービス価格に含まれている。明示的にAPIを利用してスナップショットを作成することもできる。バックアップとスナップショットは利用容量を超えない限りは無料。
今後、Amazon RDSでは、あらかじめ利用するリソースを予約することで値引く「Reserved DB Instances」サービスや、データセンターをまたいだHA構成を可能にする「High Availability Offering」を提供していく予定という。
●Amazon EC2は15%値下げ、大容量インスタンスも
Amazon RDSの発表と同時に、Amazon EC2でもサービス改定があった。1つは「Amazon EC2 High-Memory Instances」で、従来のインスタンスよりも大きい、Double Extra Large(メモリ34.2GB、4仮想コア、ストレージ850GB)、Quadruple Extra Large(メモリ68.4GB、8仮想コア、ストレージ1690GB)を加えた。また、11月1日から全インスタンスで15%の価格引き下げを行い、例えば標準のスモールインスタンスでは1時間0.10ドルから0.085ドルに引き下げられる。これは24時間運用をした場合、72ドルから61.2ドルになる計算だ。