日本の時間は小金井で作られる!? 電波時計の電波の秘密
2009年10月8日(木)11時0分配信 R25
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電波時計とは、その名の通り時計内の受信機が「電波」を受信して、時間を自動的に合わせてくれるもの。最近ではクロックタイプなら1000円を切る値段で売っているし、腕時計への搭載も増えてきている。昔は117(時報)に電話をして、ポーンという時報に合わせて竜頭(りゅうず)を押して時計を合わせたものだったのに。便利になったもんだ。
しかし、電波で時間を合わせるっていったいどういうことだ? 東京タワーからラジオやテレビの電波と一緒に発信されているのかな?
調べてみると、電波時計の電波は東京タワーからではなく、福島県にある「おおたかどや山標準電波送信所」と、佐賀県と福岡県の境にある「はがね山標準電波送信所」から発信されていることが判明。そこで、この送信所を管轄する独立行政法人情報通信研究機構 光・時空標準グループの小竹昇主任研究員に詳しい話を聞いた。
「電波時計は、テレビやラジオとは異なる電波“長波”を利用しています。長波は遠距離には届きにくい電波で、短波のように海外までは届きません。ただし、安定した電波を届けることができるんです。我々が発信する電波は、日本国内にだけ届けばいいのですが正確さが必要です。ですから、長波に日本の標準時刻をのせて発信しているんです。腕時計では、電波ノイズが少ない午前2時と4時に受信して時刻を修正するものが多いですね」
国内は北海道から沖縄まで前述の2カ所で完全にカバーできるとのこと。ところで、電波にのせる標準時刻ってなんですか?
「実は日本の標準時刻は、東京都小金井市で作られているんです」
ん、時刻が作られる? 時刻って勝手に刻まれるものではないの? 不思議なことをおっしゃいますね。
「独立行政法人情報通信研究機構の本部に、18台のセシウム原子時計がありまして、その平均をとった値が日本の標準時刻なんですよ。この時間が電波時計にコピーされているんですね。伝達される情報には“時、分、通算日、西暦の下2桁、曜日、うるう情報”などがあり、これらが1分間かけて送信されます」
ちなみに、計算上は30万年に1秒ずれるとのことだが、正直、そのころは生きてないからどうでもいいっす。しかし、さすがは時間に厳しい日本人ですね。
「標準電波を発信しているのは日本だけではないですよ。ただし、国独自の信号で各国に任せられているので、電波同士の共通性はありません。最近は“マルチバンド”といわれる世界各国の標準電波を受信できる電波時計がありますが、あれは受信機が各国の電波を分析して対応しています。受信機を腕時計レベルまで小さくして、なおかつ世界中の標準電波に対応させたのはメーカーさんの努力のたまものですね」
日本の標準時刻を作っているのに「メーカーの努力のたまもの」とは、なんて謙虚なコメント。みなさん、電波時計で時間を見るときには、時計のすごさだけではなく、標準時刻を管理して送信している人たちにも思いを馳せてあげようじゃないか。
(R25編集部)
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