写真のリアリティを追求したら3Dデジカメへと行きついた
2009年10月25日(日)11時0分配信 R25
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実は、撮影をしてモニターで見るまでは、私も半信半疑だった。一昔前の立体視絵本のようなものを想像していたのだ。しかし、モニターに映った映像はこれまでに見たことのないもの。正直、驚いた。
飛び出して見えるというよりも、モニターの中に奥行きがあって立体のミニチュアが存在しているような感覚だ。モニターの中に別世界が広がっているというところだろうか。しかも、写真だけでなく動画も3D撮影できるというから、さらに驚いた。しかし、なぜデジカメで3Dを表現しようと考えたのだろうか。
「よりリアルな写真を目指すと3Dという選択は必然だった」と語るのは、富士フイルム 電子映像事業部 商品部で“FinePix REAL 3D System”の開発に携わった藤本真一氏。
「3Dは未来的な技術で新しいものではありますが、決して突拍子のないものではありません。当社のデジタルカメラの開発コンセプトである"目で見たままの瞬間を撮影する"ために必要になる技術の一つだと考えています」
今までは、画素数を上げることで写真のリアリティを上げてきたデジタルカメラ。3D技術が導入されることでどう変わるのだろうか。
「私たちが目指しているのは、人間の目で見たままの瞬間を、自然な形で簡単に写真に残すということ。人間の目で見るシーンには、当然奥行きを感じるでしょう。写真にも奥行きを持たせることで、後々写真を見たときに、より鮮明にそのシーンの記憶を思い出すことができるんです」
目で見たままの瞬間をより鮮明に残すための手段を模索した結果が3Dだったということだ。ただし、3Dだからといって「簡単に」という点をないがしろにはしなかったという。
「裸眼にこだわったのも、簡単に楽しめるためです。いつでもどこでも楽しめるというのが弊社のポリシーですから。3D映画や3Dテレビは、メガネをかけて大人数の人がある場所に集まって楽しむスタイル。私たちは、少人数が場所を選ばずに、自分たちで撮影したものを楽しむスタイル。現時点では方向性が違うんです。ただし、いずれは、私たちの3Dカメラで撮影した映像を3Dテレビで鑑賞するようになるといった形でつながっていくと考えています」
今年に入って3Dシネマの上映が増えてきている。年末から来年にかけても盛り上がりが予想されている。これに、3Dテレビやブルーレイ再生機などが加われば、来年あたり3Dブームが到来するかもしれない。しかし、それらはすべて受け身のもの。
現段階では自分で3D画像や動画を撮影するなど能動的に3Dにかかわれるのは、この3Dデジカメくらい。もっとも身近な3Dといってもいいだろう。今ならば話題の中心になれるし、もしかしたら10年後にはお宝マシンになっているかもしれない。
(R25編集部)
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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25.jpから一部抜粋したものです
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