琥珀に閉じ込められていた白亜紀のハエ
2009年5月20日(水)12時1分配信 ナショナルジオグラフィック
トリコミア・レングレティ(Trichomyia lengleti)と呼ばれる白亜紀のハエ(写真)が、シンクロトロン(円形加速器)を使って撮影され、“デジタル化石”のオンラインデータベースに登録された。Image courtesy Paul Tafforeau/European Synchrotron Research Facility [ 拡大 ]
-PR-
フランスにある欧州シンクロトロン放射光施設の古生物学者たちが高エネルギーX線を使って、白亜紀(1億4500万〜6500万年前)の化石化した不透明な琥珀(こはく)640個の内部を調べた。
これらの琥珀は、2008年にフランス南西部のシャラント地方で発掘されていたが、不透明な琥珀の中にある化石は見ることができないでいた。しかし最近になって、加速器の一種であるシンクロトロンを用いたことで、いままで見えなかった昆虫など350種類の姿が明らかになった。泥に残された生痕化石から推測するしかなかった動植物たちだ。
研究者のポール・タフォロー氏によると、古生物学にX線を利用するのは新しい手法で、切ったり壊したりできない化石の内部を見られる点で重要だという。「化石は調べなければならないが、同時に保存する必要もある」と同氏は話した。
National Geographic News
「永遠の都ローマ」の写真はこちら »
■ 関連コンテンツ
・最古の昆虫の生痕化石が見つかる
・世界最古のクモの巣、琥珀から発見
・琥珀から最古のヤモリの化石発見
・アリをゾンビ化して操るタイコバエ
・昆虫 (プロフィール)
ナショナルジオグラフィック 古代の世界最新ニュースはこちら »