60年代の月面写真、最新技術で復元
2009年7月17日(金)14時27分配信 ナショナルジオグラフィック
月の地平線の先を地球が昇っていく「地球の出」。NASAの無人周回衛星ルナオービター1号が1966年8月23日に撮影したものだ。ルナオービターは、アポロの月面着陸を成功に導くべく、事前に月面の詳細地図を作ることを目的として打ち上げられた。 今回、ボランティアの手により、ルナオービターからの電波信号を記録した磁気テープを利用して当時の写真が復元された。復元チームはまず、数十年前の記録の復元と古びた磁気テープドライブの修繕に取り掛かった。現在はその作業を元に、1960年代にルナオービターによって撮影された有名な画像が次々とデジタル化されている。画質が大幅に向上し、月面が細部までくっきり表現された。Photograph courtesy Lunar Orbiter Image Recovery Project [ 拡大 ]
-PR-
当時、月面写真の入手は困難を極めた。まず、地球からの遠隔操作で月面を撮影する。次に、軌道上でフィルムの現像を自動的に行い、濃淡を帯状にアナログスキャンしてデータを地球に送信する。地球では、データをモニター画面に映し出し、それを再び撮影する。最後は、帯状のプリントをコラージュのようにつなぎ合わせて全体の画像を作っていた。
このように複雑な手順を経るため、40年前の月面写真の画質は優れたものではなかった。コピーの繰り返された画像は荒く、細部がぼやけ、鮮明さを欠いていたのである。
しかし、NASAの科学者は将来を見越した上で、受信した電波信号を磁気テープに記録していた。
今回、ボランティアの手により、そのテープを利用して当時の写真が復元された。復元チームはまず、数十年前の記録の復元と古びた磁気テープドライブの修繕に取り掛かった。現在はその作業を元に、1960年代にルナオービターによって撮影された有名な画像が次々とデジタル化されている。画質が大幅に向上し、月面が細部までくっきり表現された。
National Geographic News
「皆既日食」第3弾!49回目の皆既日食を観測するその目的とは! »
■ 関連コンテンツ
・アポロ11号、40年目の真実
・月着陸“やらせ”説の真相――国旗
・アポロ計画の月面探査 (月探査写真集)
・月探査の歴史 (プロフィール)
・NASAの月探査機、活動開始
ナショナルジオグラフィック 科学&宇宙最新ニュースはこちら »