クモの祖先の武器、3D画像で解明
2009年8月7日(金)15時41分配信 ナショナルジオグラフィック
恐竜が出現するはるか以前に生息していたクモの祖先の3D画像。CG解析技術により、その生態が詳しく解明された。 3億5900万〜2億9900万年前の石炭紀、地球は新たに出現した昆虫や、陸地に進出したばかりの食欲旺盛な両生類で満ちあふれていた。 その中に、硬貨ほどの大きさのクモに似た虫が地球最初の熱帯雨林の地面を走り回っていたという。今回、研究チームが調査したクリプトマルトゥス・ヒンディ(Cryptomartus hindi、左)とエオフリヌス・プレストビキ(Eophrynus prestvicii、右)だ。 生態の一部はこれまでの化石の調査でも明らかになっていたが、今週「Biology Letters」誌で研究チームが発表したところによると、CTスキャンを駆使して新たに構築した3Dモデルにより生態がさらに詳しく解明されたという。Photograph courtesy Natural History Museum and Imperial College London [ 拡大 ]
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3億5900万〜2億9900万年前の石炭紀、地球は新たに出現した昆虫や、陸地に進出したばかりの食欲旺盛な両生類で満ちあふれていた。
その中に、硬貨ほどの大きさのクモに似た虫が地球最初の熱帯雨林の地面を走り回っていたという。今回、研究チームが調査したクリプトマルトゥス・ヒンディ(Cryptomartus hindi、左)とエオフリヌス・プレストビキ(Eophrynus prestvicii、右)だ。
生態の一部はこれまでの化石の調査でも明らかになっていた。例えばエオフリヌス・プレストビキの長い脚は、落ち葉が散乱した中で獲物を追いかけるのに適していたようだ。
今週、「Biology Letters」誌で研究チームが発表したところによると、CTスキャンを駆使して新たに構築した3Dモデルにより生態がさらに詳しく解明されたという。
エオフリヌス・プレストビキの背部には、防御用とみられるトゲのような突起物が所狭しと並んでいることがわかった(右)。この背中を見た肉食性の両生類は捕食をためらったに違いない。
一方、クリプトマルトゥス・ヒンディの2本の前肢は鉤状に前方へ曲がっていた。捕獲した獲物をしっかり抑え込むことができたと考えられ、前肢の角度から現生のカニグモのような待ち伏せ型ハンターだったと推測できるという。倒木や落ち葉に隠れ、自分より小さな昆虫が通りかかったところを襲っていたようだ。
研究チームのリーダーで、イギリスにある国立大学インペリアル・カレッジ・ロンドンの博士課程に籍を置くラッセル・ガーウッド氏は、「3Dモデルの作成で古代の生物が生き生きと蘇った。さまざまな角度から観察でき、非常に興味深い」と話す。
研究チームによると、古代の地球に生きていたほかの多くの生物にも応用可能だという。デジタル解析で生態の解明が進むと期待されている。
National Geographic News
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