ペルセウス座流星群の危険性は?
2009年8月13日(木)14時38分配信 ナショナルジオグラフィック
国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗中の宇宙飛行士たちも、毎年8月中旬に極大期を迎えるペルセウス座流星群を観測できるはずだ(写真は2008年3月撮影のISS)。NASAの流星体専門家ビル・クック氏によると、宇宙ステーションの外壁は非常に丈夫なため、ペルセウス座流星群は脅威にはならないという。Photograph courtesy NASA [ 拡大 ]
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毎年夏に訪れるこの“光のショー”は、スウィフト・タットル彗星が軌道に残した岩石片の帯を、地球が通過するときに起きる。NASAのマーシャル宇宙飛行センター(MSFC、アラバマ州ハンツビル)内、流星体環境室(Meteoroid Environments Office)の室長ビル・クック氏によれば、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の6人の宇宙飛行士にもペルセウス座流星群が見えるという。
「地上と同様に、ショーが始まるのは流星体が大気に衝突して燃焼してからとなる。流星体と宇宙ステーションとの位置関係によって、光の筋や閃光となって見えるだろう」とクック氏は話す。大気による干渉がないので地上よりはっきりと見えるかもしれないと同氏は付け加えた。
NASAでは地球の大気と衝突する流星体の数を監視している。流星体は、幅約1ミリの小さな破片の集合にすぎないため、厚い金属プレートで覆われている宇宙ステーションにとってはペルセウス座流星群も脅威にはならないという。
流星の数もそれほど影響はない。今年のペルセウス座流星群の場合は極大期に1時間に100個近い流星が観測されたが、それでも地球に到達する数が平年より5パーセントほど高いだけにすぎない。
ただし、まれに発生する“流星嵐”の場合は話は別だ。この場合は1時間に1000個以上の流星が降り注ぐ。次に流星嵐が起きるのは2011年10月8日、りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)が到来する時期とされている。
NASAのスペースシャトルにとって流星群は危険だ。粒子は小さいが信じられないほど高速で移動しており、例えばペルセウス座流星群の流星体は秒速約60キロで地球大気圏に接近してくる。
クック氏はスペースシャトルの発射前に毎回、NASAの飛行準備検討チームに流星群の予報を提出している。「流星群予報はシャトルのリスク評価の面で重要だ。責任者はこれを元にそのリスクが許容できるかどうか判断する」。
NASAは万一に備えて、シャトルに接近する可能性のあるほぼすべての物体を追跡している。いったん宇宙に出てしまえば、シャトルを守ってくれるのは頼りない耐熱タイルと宇宙飛行士の絶妙な操縦テクニックだけだからだ。
いずれにせよ最悪の事態は事前に回避されている場合が多いという。「普通なら流星嵐のときにシャトルは飛ばないからね」とクック氏は話している。
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