奇形のカエル、寄生虫が原因か?
2009年9月23日(水)18時57分配信 ナショナルジオグラフィック
September 22, 2009―You might call it a teenage mutant ninja frog―minus the ninja. Photograph courtesy University of California, Berkeley [ 拡大 ]
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イカリムシというその寄生虫は、2006年と2008年にカリフォルニア州中央北部を流れるサウスフォーク・イール川(South Fork Eel River)で大量発生した。そのときには熱波が押し寄せ、週の平均水温が最高レベルの摂氏約24度にもなっていたことがわかっている。これはイカリムシの繁殖に適した温度である。
その年は例年より乾燥もひどく、水量が激減してオタマジャクシの生育地が狭まり、寄生虫が宿主を見つけやすい環境になっていた。
甲殻類の一種であるイカリムシは、獲物のオタマジャクシの“えら”に入り込み、交尾の時期まで宿主の体組織を食べ続ける。交尾後、イカリムシのオスはまもなく死ぬが、受精したメスは宿主の体に穴をあける。その穴は外部へ通じていることもある。
メスのイカリムシの体の一部と頭部はやがていかりのような形に成長し、オタマジャクシの尾や足の付け根に付着する。卵嚢は宿主の外部に出て成長したこのいかり部分に付いているが、頭部はオタマジャクシの体内に残って内部組織に損傷を与える。
研究の共著者でカリフォルニア大学バークレー校の博士課程終了の研究者アレッサンドロ・カテナッツィ氏は、「この寄生プロセスがイール川の若いカエルのひどい奇形の原因であるかどうかは不明だ」と言う。しかし、奇形のカエルの多くがイカリムシに寄生されていることがわかっている。
研究チームは、奇形は後肢に最も多く生じ、足がそっくりなくなっている場合もあることに気がついた。目がなくなることは珍しく、これまで2つのケースしか記録されていないと、カテナッツィ氏は言う。
研究を率いたカリフォルニア大学バークレー校のサラ・クッファーバーグ氏によると、寄生されたカエルは体も通常より小さい傾向があり、そのため体力が弱く、冬越しもできそうにないという。今回の研究成果は、「Copeia」誌のオンライン版で8月に発表されている。
カテナッツィ氏によれば、カリフォルニア州のほぼ全域で、フットヒル・イエローレッグ・フロッグの生息地は、主に潅漑を目的としたダム建設と水流管理のために大きな制約を受け、元々の生息域の約54%にまで減少してしまったという。かつてこのカエルは、北はオレゴン州北部から南はロサンゼルスに近いサンガブリエル山脈まで、さらにシエラネバダ山脈の同高度の範囲でも生息が確認されていた。
今後、イカリムシは脆弱な両生類に対してさらなる損害を与える可能性があるという。加えて、カリフォルニアでは、気候変動が熱波に拍車をかけ、寄生虫に適した環境を作り出すことになるだろう。National Geographic News
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