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海外総合

サモアとスマトラの地震の関連性は?

2009年10月5日(月)17時54分配信 ナショナルジオグラフィック

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 2009年9月25日から10月2日までの間にサモア諸島南部を襲った大小の地震(アメリカ地質調査所作成)。 数日の間に、活断層で構成される環太平洋火山帯に属する他の2つの地域、スマトラ島とペルーでも大規模な地震が発生している。専門家によると、連続して発生したこれらの地震の間に関連性があるのかどうかはわからないという。Maps courtesy USGS [ 拡大 ]

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 実にやっかいな地質構造を持つ環太平洋火山帯で、4日間のうちに大規模な地震が5回、そして津波が1回発生した。これは偶然だろうか? 科学者によると、偶然かもしれないし、偶然ではないかもしれない。

 太平洋を不規則な形で取り囲んでいる環太平洋火山帯は、サモア独立国(西サモア)、アメリカ領サモア、およびトンガのほぼ真下の地盤に亀裂を形成している。この地域では、2009年9月30日に発生した、海底を震源とするマグニチュード8.0の地震による津波で、少なくとも180人が犠牲となった。さらに2009年10月2日には、マグニチュード6.3の地震も発生している。

 同じ環太平洋火山帯に位置するインドネシアでは、2009年9月30日にマグニチュード7.6、10月1日には同6.3の地震が発生しており、死者数は数千人にのぼるとみられている。また、9月30日には、ペルー沿岸部でもマグニチュード5.9の地震が発生している。

 近年、ある場所で発生した地震の影響で、遠く離れた場所にある断層の活動が活発化することが新たに証明されている。しかし科学者たちは、サモア諸島、インドネシア、ペルーで発生した地震の間に関連性を認めることについては消極的だ。

 まず何より、地震というものがそれほど珍しいものではないからだ。

 アメリカ、イリノイ州にあるノースウェスタン大学の地球物理学教授エミール・オカル氏によると、例えばペルーで発生したものと同じ規模の地震は、毎年100回ほど発生している。つまり、これほどの威力を持つ地震でも、平均して3日に1回はどこかで発生していることになる。「要するに、ごく普通の出来事だということだ」。

 今回の、9月30日にサモア諸島、翌日にはインドネシアというように、大きな地震が連続して発生するケースも過去に例がないわけではない。平均すると、この規模の地震は月に1回発生している。「(2つの地震が)2日間連続して発生する確率は、非常に低いというわけではない」とオカル氏は言う。

 それでもなお、複数の地震が互いを誘発する可能性があると主張する科学者もいる。例えば、2004年に甚大な被害を生んだインド洋の津波を引き起こした地震によって生じた地質構造的ストレスが、先週のインドネシアのスマトラ島の地震を誘発した可能性もある。

 アメリカ、テキサス州にあるライス大学の地震学者、鈕鳳林(Niu Fenglin)氏は電子メールによる取材に対し、「今回の(スマトラ島の)地震は、2004年の地震(の震源)から470キロほどしか離れていない」と話している。

 しかしオカル氏によれば、この種の応力伝達は比較的短い距離でしか発生しないという。「起きるとしても1000キロかそこらだ。サモアがインドネシアから6400キロも離れており、2004年の地震の影響をサモア諸島の地震にまであてはめるのは強引すぎる」。

 さらに、インド洋とサモア諸島の間の距離がそれほど大きくないとしても、この2つの地域の間には、応力伝達の妨げになる断層が数多く存在していることから、この2つの地震の間に関連がないことはますます明白だと同氏は述べている。

 しかし、ライス大学の鈕氏を含む研究チームは10月1日発行の「Nature」誌で、地震の振動は、驚くべき距離を隔てた場所にある断層に影響を与える可能性があることを発見したと発表した。

 特に、2004年のインドネシアの地震の振動によって、カリフォルニアのサンアンドレアス断層に液体が流入し、この断層を震源とする小規模な地震が発生する頻度が高まったことを、同研究チームは発見した。このような液体の流入によって断層が液状化し、断層の両側の地盤が互いに滑る可能性が高くなるのである。

 それでもなお研究チームは、先週の2つの大地震でも同じことが起きたと結論づけることには慎重である。

 研究の主執筆者で、カリフォルニア大学バークレー校の地震学者、平貴昭氏は電子メールでの取材に対し次のように述べている。「これらの地震の間に関連性があるのか、という問いはとても興味深い。しかし、私たちには何もまだわかっていない。私たちの発見が正しければ、これらの地震が互いに関連している可能性はある。しかし結論づけるのはまだ早い。地震の関連性を示す証拠は、まだ何も見つかっていないのだ」。

Richard A. Lovett for National Geographic News

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