コモドオオトカゲより大きな古代トカゲ
2009年10月7日(水)17時5分配信 ナショナルジオグラフィック
-PR-
1966年、謎に包まれた体長4メートルのトカゲの骨の化石3片がティモール島西部(現インドネシア領)で発見された。
研究チームのリーダーを務めるスコット・ホックナル氏は、最近その化石を分析して愕然とした。それは、現存する唯一の巨大トカゲであるコモドオオトカゲの骨でもなく、歴史上最大のトカゲの一種で既に絶滅している体長5メートルのメガラニアの骨でもなかったのだ。
この“興味をかき立てる骨”の年代は更新世(180万〜11500年前)中期とされ、新種と考えられるだけの独自性を持っていた。しかし、オーストラリアのクイーンズランド博物館の地球科学の主任学芸員であるホックナル氏は、「もう少し多くの化石が見つかり、時間をかければわかるだろう」とだけ話す。
新たに発見された巨大トカゲは、広々とした大地でゾウガメやコビトゾウ、そしてもしかすると、人間の祖先で既に絶滅しているホモ・エレクトスとも共存していた可能性があるという。
コモドオオトカゲ同様、このトカゲも獲物を待ち伏せしていたかもしれない。同氏は、「陸生の大型肉食動物であり、嫌われ者だっただろうね」と話す。
新たな分析によると、少なくとも30万年前のコモドオオトカゲの化石がオーストラリアで大量に発見されていることもわかった。その事実は、この動物の祖先がオーストラリア大陸で生まれ巨大な体形へと進化し、その後現在のインドネシアに当たる西方に移動したことの証拠の一つであると、研究には記されている。
また、新たに見つかった巨大トカゲを新種として特定するにはさらなる証拠が必要だが、それでも「一つだけ確かなことは、現在知られているよりずっと多くの巨大トカゲがオーストラリアには存在したということだ」とホックナル氏は言う。
その確信を裏付ける証拠の一つが気候だ。同氏によれば、オーストラリアは約800万年前に乾燥し始め、トカゲにとって理想的な生息環境になったという。
獲物の大型化に呼応して先史時代のオーストラリアのトカゲも徐々にたくましくなっていき、最終的に巨大なメガラニアにまで進化した。しかし、オーストラリアの巨大トカゲは進化競争の真っただ中で突然死滅してしまった。
唯一生き残ったコモドオオトカゲが、インドネシアで生き延びながらも、生誕の地であるオーストラリアで絶滅した原因は何なのかは誰にもわからない。「その原因は気候か人間か、それともその両方か? 答が出るのはもう少し先になるだろう」とホックナル氏は話している。
Christine Dell'Amore for National Geographic News
「アメリカトキコウ」の詳しいプロフィールはこちら »
■ 関連コンテンツ
・コモドオオトカゲ (プロフィール)
・毒で獲物を仕留めるコモドオオトカゲ
・砂漠のアメリカドクトカゲ (動画)
・アウトバックまで広がる金色の草原 (平野写真集)
・巨大サンショウウオの化石、南極で発見
ナショナルジオグラフィック 動物最新ニュースはこちら »