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海外総合

インターネット誕生40周年

2009年10月30日(金)17時23分配信 ナショナルジオグラフィック

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 コンピューターネットワーク上で送受信された初のメッセージ「lo」がカリフォルニアを縦断してから2009年10月29日で40年。写真は、1971年に初の個人対個人の電子メールをネットワーク上で送信するのに使用されたメインフレームコンピューター。この40年でインターネットは人々のライフスタイルを一変させた。Photograph courtesy Dan Murphy via BBN Technologies, Inc. [ 拡大 ]

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 10月29日はインターネット誕生40周年の記念日だ。目前に迫るハロウィーンの衣装や、“Lolcat”(笑える猫の画像)を探してネットサーフィンしている人は、インターネットの始まりを告げたシンプルなメッセージ「lo」に感謝しよう。

 1969年10月29日、インターネットの原型となったコンピューターネットワークARPANET上の2台のコンピューターの間で初めて送受信されたのがこの不完全なメッセージ「lo」だった。約640キロの距離を隔てたカリフォルニア大学ロサンゼルス校とスタンフォード研究所に設置されたコンピューターの間で送受信されたものだ。

 このメッセージは実際には「login」という単語だったが、最初の2文字の受信が成功した途端にシステムがクラッシュしてしまった。

 とはいえ、この控えめな挨拶の言葉からインターネットの発展が始まった。そして今や、インターネットへのアクセスは、一部の人間の特権ではなく誰もが持つべき権利であると広く主張されるほど現代社会に欠かせないものとなった。

 実際、フィンランド政府は今月、インターネットへのブロードバンド接続がフィンランドの全国民520万人の法的権利であることを世界で初めて宣言した。

 南カリフォルニア大学アネンバーグ校のコミュニケーション学部未来デジタルセンター長ジェフリー・コール氏は、「インターネットの必要性は、食料や水と同等とは言わないが、かなり近いものだと思う」と述べている。

 アメリカ国防総省の高等研究計画局が開発したARPANETは、当初カリフォルニア州とユタ州の大学と研究所に設置されたわずか4台のコンピューター端末を結ぶネットワークに過ぎなかった。そして、不完全なメッセージ「lo」が受信された40年前の10月29日、ARPANETは世界で初めて運用に成功したパケット交換式ネットワークとなった。

 ARPANETの開発に参加したUCLAのコンピューター技師レオナルド・クラインロック氏は次のように話す。「パケット交換方式は、1969年当時はARPANET独自のデータ伝送メカニズムだったが、現在ではインターネットの基礎技術となっている」。

 パケット交換方式の通信では、1台のコンピューターからのメッセージはパケットと呼ばれるデータの塊に分割され、複数のルートを通って別のコンピューターに送信される。すべてのパケットが送信先に到着すると、各パケットが再びつなぎ合わされ、元のメッセージが復元される。

 そしてパケット交換方式は、従来の電話会社が使用していた回線交換方式に取って代わることになる。回線交換方式は、通信する2台の端末で通信回線を占有しなければならないため、パケット交換方式よりも非効率的で柔軟性が低い。

 これに対してパケット交換方式では、送信データのパケットに複数のルートが開かれ、通信量の最も少ないルートが選択される。そのため、回線が長時間使われない状態になることはない。

 ARPANETの実用化以降、パケット交換式のネットワークは他にも開発されたが、いずれも別のネットワークには限定的にしかアクセスできない組織内部のネットワークだった。ネットワーク同士をつなぎ合わせる手法が開発されたのは1970年代中頃で、そこから現在のインターネットが生まれることとなった。

 1984年には、.com、.gov、.eduなどのドメインシステムが確立された。その10年後には、初の市販Webブラウザ、Netscapeが発売された(後にフリーウェアとなるが、当初はシェアウェアだった)。

 今日では、1ヶ月当たり10億人を超えるユーザーがインターネットにアクセスしている。インターネットの維持と運用に貢献している企業や機関はいくつかあるが、インターネットは誰のものでもない。コンピューターが手の届く所にある人なら誰でもWebコンテンツを作成できるからだ。

 FacebookやGoogle、Wikipediaの無い生活など今では考えられないが、インターネットがこれほど広い層に受け入れられるとは、インターネットの発明者たちも予想していなかった。

 クラインロック氏は次のように心境を吐露する。「人々がコミュニティを形成し、互いにコミュニケートし、アイディアを交換するのにインターネットがこれほど役立ち、これほど様々な形で日常生活に浸透しているとは驚きだし、非常に嬉しい」。

 南カリフォルニア大学のコール氏が率いる研究チームは10年前から世界各地でインターネットが社会に与える影響を追跡調査している。「1999年に調査を開始した時点で、インターネットが人々のコミュニケーションを変容させつつあることは既に明らかだった。しかし、ビジネスや社会活動をほぼ全面的に変貌させようとしているとは、まったく想像できなかった」。

 現在、世界でおよそ40億人が携帯電話を持っているが、パソコンを利用しているのは10億人ほどに過ぎないとコール氏は指摘する。「いずれインターネットはモバイルに完全に移行すると私たちは考えている」。

Ker Than for National Geographic News

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