2012年終末説の真実:銀河直列
2009年11月9日(月)15時40分配信 ナショナルジオグラフィック
「地球最後の日を告げる銀河直列」説 チリ領イースター島の上空に広がる天の川(撮影日不明)。“2012年終末説”を信じる天文愛好家は、2012年の終わりに“銀河直列(galactic alignment)”と呼ばれる現象が起きて人類が滅亡すると考えているようだ。 地球から見たときに太陽が天の川銀河の見かけ上の中心に位置するように見えるといった配列は、実は毎年冬至の時期に必ず起きている。「占星術をなりわいとする人であれば、この天体配列に興奮するのかもしれない。しかし、現実的にはこの配列は科学的に何の興味も引き起こさないものだ。つまり何も起きない」と、NASAの宇宙生物学者デイビッド・モリソン氏は話している。Photograph by Stephen Alvarez, National Geographic Stock [ 拡大 ]
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チリ領イースター島の上空に広がる天の川(撮影日不明)。“2012年終末説”を信じる天文愛好家は、2012年の終わりに“銀河直列(galactic alignment)”と呼ばれる現象が起きて人類が滅亡すると考えているようだ。例えば、「Alignment 2012」というWebサイトがこの説の信奉者の典型だ。
この人類滅亡のシナリオでは、地球最後の日、天空を移動する太陽の進路が天の川銀河の見かけ上の中心を横切るように見える。銀河の中心、太陽、地球が一直線に並ぶということから“銀河直列”と命名され、2万6000年に1度しか起こらないという。天の川銀河は、写真のように観測状況が良好なときには縞(しま)状の雲のような姿を夜空全体に浮かび上がらせる。2012年12月、この中心に太陽が輝くわけである。
このような天体配列により、銀河レベルの非常に強力かつ未知の力が地球を襲う危険性があるという。おそらくは、地球の自転軸が変動する“ポールシフト”や、天の川銀河の中心で生じる超大質量ブラックホールの活発化などが地球滅亡の主因となり、銀河直列はその滅亡速度を速めるらしい。
しかし、NASAの宇宙生物学者デイビッド・モリソン氏は、「2012年には、銀河直列などの現象はもちろん、少なくとも普段と異なる特別な現象は一切起こらない」と話す。
地球から見たときに太陽が天の川銀河の見かけ上の中心に位置するように見えるといった配列は、実は毎年冬至の時期に必ず起きている。「占星術をなりわいとする人であれば、この天体配列に興奮するのかもしれない。しかし、現実的にはこの配列は科学的に何の興味も引き起こさないものだ。つまり何も起きない」とモリソン氏は話す。地球にかかる引力の大きさ、太陽放射の量、惑星の軌道、そのほか地球上の生命に影響を及ぼすといわれているどんな要因も、このような天体配列で変化が生じることはないという。
National Geographic News
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