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日本のロボット産業が日の出の勢いで成長しており、韓国もそれに依存せざるをえない状況であるとの分析が韓国紙で出ている。
 

 
朝鮮日報は21日、『進撃の日本ロボット、全世界工場の半分を掌握した』というタイトル記事を掲載し、キーエンスやファナック、SMCやレーザーテックなど日本のロボット企業の躍進を伝えている。

同紙は昨年9月に、キーエンスの創業者の資産額がユニクロ会長を抜いて「日本の最高の資産家1位になった」「株価がコロナ以前より96%も暴騰したおかげだった」と強調した上で、「キーエンスの急成長は、最近、世界市場でロボットと部品の需要がどれほど大きいかを示す」と指摘したブルームバーグ記事の内容を伝えた。

同紙はまた、「最近、世界のテクノロジー企業の株価下落のなかでも、日本の4大ロボット・自動化メーカーであるキーエンス、ファナック、SMC、レーザーテックの企業価値は5年前より2.5倍も増加した」ことを挙げ、これら企業の特徴として「営業利益率が高い」ことを挙げた。

朝鮮日報は、このような日本のロボット企業の躍進の背景について、「1990年代から低出産と高齢化社会に参入し、人力難を経験した日本は産業用ロボットの開発を急いだ」ことや、「低出産局面に入った先進国が増え、日本の内需用だったロボット・自動化業者の海外進出が増えた」ことなどを挙げ、「コロナ以後の非対面トレンドに乗って世界市場攻略を加速化している」と説明した。

同紙は「日本の工場自動化企業は、自動車工場の生産装置から半導体プロセスに必要なセンサー、検査装置まで合わせたグローバル産業用ロボット市場の核心だ」と評価し、「過去10年間で産業用ロボットが3倍増えたが、毎年新たな需要の45%を日本が供給している」とする国際ロボット連盟の発表を伝える一方で、韓国の同シェアは7%に過ぎないことも伝えている。(中国は13%)

朝鮮日報は韓国の産業用ロボット密度(職員1万人当たりのロボット使用台数)が932台と「世界で産業自動化比率が最も高い国に挙げられる」としつつ、「しかし、需要に比べて国内技術力と生産能力が不足し、産業自動化が進むほど日本への依存度は高まるしかない構造だ」と述べている。

同紙は、「(韓国)政府が素材・部品・装備の独立(国産化)を掲げたが、日本企業が掌握している先端ロボットと装備、部品分野は事実上代替が不可能だということだ」と分析した上で、ロボット需要が益々増える韓国にとって日本が絶対的に存在になるとの専門家意見を伝えている。

 
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「日本から学ぶ点は学ばなければならない。産業現場で感じる日本の力を政治家たちはどれくらい分かっているだろうか…センサーPLC Motorなどすごいよ」

「我が国でも自動化システムを開発商用化しなければならないのだが~~労組が反対して闘争している…文政権は労組によって誕生した政府だから…」

「先端技術と実力で日本を克服しようと思うな…」

「これが現実なのに扇動的なYouTuberがまるで日本はもう滅びるようにフェイクニュースで国民を扇動していてる…」

「右派は日本に勝つために技術向上の努力をし、左派は日本に勝つために言葉で自らを合理化する」

「世界は技術と国家の発展のために進む現実なのに…積弊(清算)というフレームで国民を惑わせる政治が…国民と国家のために経済大統領を選ばなければならない」

「特に韓国内の日本生産ロボットの比重は圧倒的だよ。8割を超えるライン、生産設備はほぼ日本製と見ても良いし、故障すれば日本現地技術者が来て直す。技術流出のためメンテナンスも日本本社がやる」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
 

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