一つ屋根の下で何が 春日部殺人“男女3人”の関係と犯行動機

一つ屋根の下で何が 春日部殺人“男女3人”の関係と犯行動機

家の中で一体何が…(C)共同通信社

ひとつ屋根の下に暮らす男女3人の間に何があったのか――。

 同居していた自転車修理販売業の経営者、山本友弥さん(44)を刃物で刺殺したとして、埼玉県春日部市の職業不詳、福井孝太郎容疑者(37)が8日、埼玉県警に殺人容疑で逮捕された。福井容疑者は妻(42)と一緒に山本さんが経営する会社兼自宅に身を寄せ、住み込みで働いていた。

 3人は7日夜、飲食後に就寝。午後11時〜翌8日午前0時半ごろにかけ、福井容疑者は山本さんの首を包丁で刺して殺害。山本さんの体には身を守る際にできる傷がなかったことから、不意に襲われたとみられている。同0時35分ごろ、物音に気づいた福井容疑者の妻が隣の部屋をのぞくと、布団の上で首から血を流して倒れている山本さんを見つけ、119番。約1時間半後、搬送先の病院で死亡が確認された。事件後、福井容疑者は軽乗用車で逃げ、行方が分からなくなっていた。

 同6時半ごろ、県警の捜査員が横浜市中区の路上で福井容疑者を発見し、身柄を確保。逃亡に使用した車の中から血のついた包丁が見つかった。調べに対し「給料の支払いに不満があった」と供述しているというが、理由はそれだけなのか。

■タイヤ臭と汚物臭が

 3人が住む自宅兼仕事場は最寄り駅から徒歩6、7分で、5棟ある平屋住宅のうちのひとつ。辺り一帯は駐車場やアパートを含め、かつてここで質屋を営んでいた大地主の持ち物だ。昨年の夏前ごろに引っ越してきたという。

 近隣住民がこう言う。

「(山本さんが)『うるさくしませんので』と挨拶に来ました。自転車を修理している時も、道路まで(山本さんと福井容疑者の)2人の楽しそうな声が聞こえてきて、仲良さそうに作業をしてたんですけどね。町内会にも入ってませんし、近所付き合いもありません。日が経つにつれ、修理中の自転車やタイヤなんかがどんどん積み上げられてゴム臭く、苦々しく思っていました。(2人は)ちょっと目つきが悪くて怖そうな感じ。男の人が数人出入りしているのは見かけましたが、女性(妻)がいるのは全然知らなかった」

 毎朝6時半になると福井容疑者が外に出て来て自転車を洗い、夕方5時ごろまで修理していたという。

「(住居の)トイレは水洗ではなく汲み取り式で、たまに悪臭がします。とても若い人たちが入居するような物件ではなく、よほどの事情がない限り、二の足を踏むようなボロ屋です。単身者ならまだしも、家族持ちが住むような住宅ではありません。だからご夫婦で住んでいたと聞いて驚いています。他にも探せばいくらでもあるのに、何でわざわざこんなところに来たのか。家賃は月4万〜4万5000円で車1台分の駐車料金込みだと聞いています。1カ月ほど前にも30年近く住んでいた一人暮らしの女性宅で、石油ストーブの不始末から出火し、1棟燃えたばかり。気味が悪くて仕方ありません」(別の近隣住民)

 3人はタイヤと汚物の臭いがするボロ屋敷で、どんな生活を送っていたのか。

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