「国政進出」にらみお膝元東京10区死守も“最側近都議”に黄信号【7.4都議選 女帝“自分ファースト”の思惑】

「国政進出」にらみお膝元東京10区死守も“最側近都議”に黄信号【7.4都議選 女帝“自分ファースト”の思惑】

小池百合子都知事は最側近・荒木千陽代表(左)の応援に入るのか(C)日刊ゲンダイ

【7.4都議選 女帝“自分ファースト”の思惑】#3

「『国政進出に色気あり』とみられている小池都知事は、都議選で自らの衆院議員時代の地元である東京10区に含まれる選挙区に、側近都議を置いておきたいと考えているようだ」

 ある都政関係者はこう語った。

 東京10区域内には、練馬、豊島、新宿、中野の計4区の一部が含まれる。小池は国政進出をにらみ、都議選のこれら4選挙区で「都民ファーストの会(都ファ)」から出馬する候補の支援に「徹底コミットする可能性がある」(前出の都政関係者)という。

 そんな“女帝”に朗報は、今回、定数が1増となった練馬区(7人区)の情勢だ。都ファが擁立した現職2人が優位な戦いを進めている。同区が含まれる衆院東京9区選出の菅原一秀元経産相が公選法違反罪で略式起訴された一件で、自民党に大逆風が吹いているのだ。

「自民は練馬区で3人も候補者を立てたが、皆『菅原色』を打ち消すのに苦労している。下手すると、全員落選もあるのではないか」(区政関係者)

 都ファの2人は共に元自民区議で、2016年に離党し、小池都政誕生の原動力となった「7人の侍」のメンバー。同じく10区内の豊島区(3人区)の現職1人も「7人の侍」だった。小池としては当落を無視できない存在だ。

「豊島区議会は、都ファ区議が都内最多の7人と、支援体制が分厚い。区長も小池知事とは親密な関係にある。盤石とはいえないが、しっかり選挙を戦える体制は整っている」(地元関係者)

 小池の元秘書の都ファ現職1人が立候補している新宿区(4人区)は激戦となっている。

「自民、公明、共産の現職3人は手堅い。残る1議席を、都ファ現職と自民、立憲の両新人が争う展開。三つ巴で、誰が当選してもおかしくない状況だ」(都政関係者)

■「右腕」を失うわけにいかない

 女帝の子分たちが奮戦する10区の中で、最も厳しい状況なのが、中野区(3人区)だ。小池の最側近で、都ファ代表の荒木千陽都議がまさかの落選危機なのだという。都ファ関係者がこう危惧する。

「中野区は、立憲の長妻昭副代表の地元で野党系が強い。加えて、都議選では共産党が擁立を見送っており、野党支持票が集中する立憲現職の当選は堅い。荒木代表は、残る2議席を組織力のある自公と争わねばならない。下手をすると……最悪の事態もなくはないでしょう」

 さしもの女帝も、最側近・荒木の進言にはキチンと耳を傾けてきたという。

 10区温存に加え、側近を失わないために、どう立ち回るのか。(つづく)

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