新元号も効果ゼロ…沖縄・大阪の衆院2補選で自民敗北濃厚

新元号も効果ゼロ…沖縄・大阪の衆院2補選で自民敗北濃厚

大阪12区(左から宮本岳志氏、藤田文武氏、北川晋平氏、樽床伸二氏)も自民は埋没危機(C)日刊ゲンダイ

新元号効果で内閣支持率とともに自民党の支持率も上昇(共同通信調査で前回比4.7ポイント増の43.0%)したが、直近の国政選挙には効果ゼロのようだ。来週9日告示(21日投開票)の沖縄と大阪の2つの衆院補選で自民党が2敗する可能性が高まっている。

 沖縄3区は自民党の島尻安伊子元沖縄北方担当相(54)VS野党統一候補で無所属の屋良朝博氏(56)の事実上、一騎打ちの構図だ。

 7割が米軍辺野古新基地建設に反対する県民投票の結果が出た沖縄である。自民党は最初から諦めモードで、政党などの情勢調査でもダブルスコアの差をつけられている。

「屋良氏は自由党衆院議員だった玉城デニー知事の後継。小沢一郎代表が何度も沖縄入りしてサポートしています。自民党はお手上げ状態で、勝てないから島尻氏を出したなんて揶揄する声もある」(地元記者)

 問題は大阪12区。自民党は北川知克氏の死去に伴う弔い選挙だけに強いはずなのに、雲行きが怪しくなっている。

 出馬予定は、故人の甥で自民党の北川晋平氏(31)、日本維新の会の藤田文武氏(38)、無所属の樽床伸二元総務相(59)の3人だったが、先週、共産党の宮本岳志衆院議員(59)が野党統一候補を目指して無所属での出馬を表明。情勢調査では自民が先行してきたものの、先週末には自民と維新が横一線に並んだ。7日投開票の府知事と市長のダブル選で維新に勢いがあるため、補選でも維新が追い上げてきたのだ。

「樽床氏が公明府議の支援をしてきているので、本来、自民に行くはずの公明票の一部が樽床氏に流れている。さらに、宮本氏が野党統一候補になれば、維新VS野党の戦いになって自民が埋没しかねない」(地元関係者)

 補選を2つとも落とせば安倍政権へのダメージは大きい。

「政権政党の弔い選挙なら、勝つのは当たり前。それなのに補選全敗なんてカッコ悪くて、安倍首相のメンツが丸潰れです。自民は首長選が分裂選挙ばかりになっているように、長期政権で組織疲労がたまって、ほころびが出ている。補選の結果は夏の参院選にも影響するでしょう」(政治評論家・野上忠興氏)

 安倍首相の苦虫を噛み潰した顔が目に浮かぶようだ。

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