あの老舗が閉店…永田町“料亭政治”の末路は「お茶と菓子」

あの老舗が閉店…永田町“料亭政治”の末路は「お茶と菓子」

密談する機会が激変(C)日刊ゲンダイ

【「令和30年」のニッポン】料亭政治

 今年3月末に赤坂の老舗料亭「金龍」が閉店した。1928(昭和3)年のオープンで、YKKの3人(山崎拓元副総裁、小泉純一郎元首相、加藤紘一元幹事長)が会合を重ねたことでも知られる料亭政治の舞台。最盛期は複数の派閥が同じ日に違う部屋で会合することもあったが……。

「赤坂に60軒あった料亭も残っているのは3軒だけです。もともと非自民の連立政権誕生の際に細川首相(当時)が料亭政治の廃止を宣言。自らホテルを利用するようになってから閑古鳥が鳴くようになったのです。その後は派閥が力を失い、地元への露骨な利益誘導もできなくなったことで、密談する機会が激減。酒を飲みながら利害を調整する必要性が薄れていったのです。今では政治資金パーティーでも開かない限り、ホテルですら使うことがありません」(政治評論家・有馬晴海氏)

 袖の下を受け取る場所も様変わりだ。労働相や経産相をやった甘利明氏の秘書は、議員会館でカネをもらっていた。

「今の政治家にとって酒は親睦するための道具になっています。サラリーマンと同じですね。内緒の話をするわけでもないので、小沢一郎さんのようにチェーンの居酒屋で事足りるようになっています」(有馬晴海氏)

 最近は下戸に酒を勧めるのもタブーだ。パワハラだアルハラだと叩かれる。居酒屋政治の時代も、そう長くは続かないかもしれない。

 30年もすれば、PTAの会合のように、お茶とお菓子で親睦を図るのが永田町でも主流となりそうだ。

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