令和初の国賓トランプ大統領でも 日米首脳会談「共同声明」見送りの真相

令和初の国賓トランプ大統領でも 日米首脳会談「共同声明」見送りの真相

すべて言いなり(安倍首相とトランプ米大統領)/(C)ロイター

今週末の25日に“令和初”の国賓として来日する米国のトランプ大統領。安倍首相と27日に首脳会談を行うが、会談後の共同声明発表は見送る方向だと報じられている。

「国賓として来るのに、事前に共同声明を出さないことを決めて首脳会談をやるなんて、異常事態です。合意に至らないことが前提なら、何のための首脳会談なのか。単なるパフォーマンスじゃないですか。来日するトランプ大統領は天皇陛下と会見、宮中晩さん会、ゴルフに大相撲と予定がぎっしりですが、これでは観光旅行のようなものです。首脳同士の外交というより、お大尽旅行のワガママ大富豪とツアーコンダクターの関係に見えます」(元外交官の天木直人氏)

 共同声明を出さないのは、日米貿易交渉で合意の見通しが立っていないためと解説されているが、「出したくても出せない」のが実態だ。

 日米間では、自動車と農産品、デジタル貿易の3分野で早期の合意を目指すことが確認されているが、4月末の日米首脳会談で、トランプは「5月末の訪日までに合意を得たい」と記者団に明言した。特に自動車分野では、対米輸出を減らすよう相当なプレッシャーをかけられている。日本の自動車業界が壊滅的危機に陥りかねない過酷な条件をのまされる可能性が高いのだ。

■選挙前に公表できない“密約”か

 そんな合意内容を公表したら、参院選を戦えない。だから、せめて選挙が終わるまでは黙っていることにして共同声明を見送る。一種の密約である。

「トランプの言いなりの安倍首相には、抵抗する術も交渉能力もない。25%の関税が嫌なら、自動車輸出の数量規制を受け入れるしかないのが実情です。トランプ訪日に先立ち、ライトハイザー米通商代表部代表が24日に乗り込んできて、茂木経済再生相と会談しますが、そこで具体的な数値などが話し合われるでしょう。ただ、日本側が選挙後まで公表しない密約にしようとしても、再選を目指すトランプが帰国後に手柄として話してしまうかもしれない。日本がのまされる条件次第で、衆院の解散圧力は高まります。公表前にダブル選挙にしてしまわないと、次の衆院選が苦しくなる可能性があるからです」(経済評論家・斎藤満氏)

 安倍官邸は、トランプとのゴルフや大相撲観戦で日米の強固な結びつきをアピールし、外交成果にするつもりだが、こんな目くらましにだまされてはいけない。華やかな外交ショーの裏で、何を差し出しているか分かったもんじゃないのだ。

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