トランプの「8月妥結」否定も 茂木大臣に“二枚舌の前科”

トランプの「8月妥結」否定も 茂木大臣に“二枚舌の前科”

TAGで“ご飯論法”だった茂木経済再生相だけに(ライトハイザー米通商代表と会談)/(代表撮影)

日米貿易交渉についてトランプ米大統領が「(参院選後の)8月に発表することになる」とブチ上げたことに対し、政府は火消しに躍起だ。

 ライトハイザー米通商代表のカウンターパートである交渉責任者の茂木敏充経済再生相は、28日の閣議後記者会見で、「できるだけ迅速に協議を進めたいという期待感を述べたものだと理解している」と発言。「8月妥結」を打ち消し、今後も閣僚級や事務レベルで協議が行われるとの認識を示した。

 だが、こんなの信じちゃいけない。「参院選まで待って」というのは日本側からの要望だし、茂木大臣の二枚舌には“前科”がある。

■「TAG」で典型的な“ご飯論法”を

 悪名高いトンデモ造語「TAG(物品貿易協定)」のことだ。昨年9月の日米共同声明で2国間の貿易交渉の名称が「TAG」とされたものの、英文には「TAG」の文字はなかった。そのうえ、ペンス副大統領ら米側は「日本とのFTA(自由貿易協定)交渉」と呼んでいたから大問題になった。

 当時、茂木大臣は会見などで「協定はあくまで物品貿易に限定されたもので、FTAとは異なる」「TAG交渉は、基本的に物品を対象にするものであることについて、日米間で齟齬があるわけではございません」と疑惑を完全否定していた。

 ところが、である。今年3月4日の参院予算委員会で、野党に質問されると茂木大臣はこう答弁したのだ。

「私は物品だけとは言っていない。『基本は物品』であり、そのうえで物品と同じタイミングで早期に結果が出るものは交渉の対象になりうる」

 半年前の自身の発言をあっさり反故。それでも「基本は物品」と言い張るところが屁理屈の極みだが、ネット上では安倍政権お得意の“ご飯論法”の典型とも揶揄された。

「今回のトランプ訪日に合わせ、ライトハイザー通商代表も来日。茂木大臣と会談しています。茂木氏は『依然、日米の立場には隔たりがある』などと交渉は継続のようなことを強調していますが、『TAG』と強弁して恥をかいた二の舞いにならなきゃいいんですが。トランプ大統領に『参院選後に合意』と暴露されたことは痛い。農業票に響きかねません」(自民党関係者)

 もう騙されない。

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