立花孝志代表は有権者の欲に応える過激動画で年600万円の荒稼ぎ

立花孝志代表は有権者の欲に応える過激動画で年600万円の荒稼ぎ

緊迫の音声と動画で年600万円を荒稼ぎ(立花氏のユーチューブチャンネルから)

【「NHKから国民を守る党」の内幕】(7)

 筆者がNHKから国民を守る党(N国)の立花孝志代表(51)に初めて会ったのは2012年。N国を立ち上げる前年のことだ。

「立花孝志です。ユーチューバーをやっています。『立花孝志ひとり放送局』を立ち上げて、ユーチューブに動画配信して広告収入を得るんです」

 立花氏は当初、NHKを批判する動画や受信料不払いに関する解説動画を配信していた。筆者と出会った時は、「まだそれほど儲かっていませんが、僕はパチプロで月50万円ぐらい稼いでいるので大丈夫」と語っていた。

 それから3年後の15年4月、立花氏は「反NHK」を掲げて千葉県船橋市議に初当選した。その彼が任期途中の16年7月に船橋市議を辞して東京都知事選に出馬すると知り、過去のユーチューブ動画を見直した筆者は仰天した。

 立花氏は「NHK職員を逮捕しました」と題した動画で、NHK集金人を「私人逮捕」したとする音声を流していたのだ。

■緊迫の音声と動画で年600万円を荒稼ぎ

「逮捕する! 君を逮捕する。今逮捕したから!」

 緊迫感のある生々しい音声。なんだ、これは?

「NHKの放送受信規約には、受信の契約は『受信機の設置日から』とあります。同時に放送法64条2項には『受信料を免除してはならない』との規定もある。ところがNHK集金人は『今からでいい。過去の分はいらない』という犯罪になる説明をしている。これが詐欺罪にあたるので、刑事訴訟法213条を使って、現場で『私人逮捕』をさせていただいています」(立花孝志氏)

 常識では思いつかない過激な行動だが、緊張感のある音声や動画は視聴者を喜ばせる。世間には根強いNHK批判があり、視聴数が伸びることを立花氏は知っている。

「今はユーチューブでの収入が年間600万円ぐらいになりました」

 現在、立花氏のチャンネル登録者数は13万4000人超。過激な活動の一方で、N国は「NHK撃退シール」「不払い方法チラシ」を無料配布し、有権者との距離を縮める。候補者は直通の携帯番号を公開し、「NHK集金人を追い返す」活動も日常的にやっている。

 ここまで有権者の欲に迅速な対応をする政党は、これまでなかった。N国を甘く見てはいけない。 =つづく

(畠山理仁/フリーランスライター)

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