民主党の出馬表明はナント733人! 主要候補だけで20人前後

民主党の出馬表明はナント733人! 主要候補だけで20人前後

上位3人(左からサンダース、バイデン、ウォーレン)/(C)ロイター

【現地取材 トランプ再戦への包囲網】#2

 2020年米大統領選の投開票日(11月3日)まで約1年5カ月。すでに選挙戦はトランプ(共和党)対ジョー・バイデン(民主党)の戦いに絞られているかに見える。というのも、連日のように実施される世論調査で、両氏の支持率が両党の首位を維持し続けているからだ。

 共和党はトランプで間違いないだろう。だが民主党はまだ他候補の可能性もある。主要メディアは民主党から「20人前後の候補が出馬している」と報じているが、これは正確な報道ではない。

 実は6月10日現在、733人が出馬を表明しているからだ。これは選挙を統括する連邦選挙管理委員会に提出された候補者の出願総数である。ほとんどの候補者は泡沫扱いだが、あまりに多いので驚かされる。大統領選の出馬条件は米国生まれで、14年以上国内に居住し、35歳以上という3点だけなので、「青春の1ページ」的に多くの人が参戦する。

 民主党の有力候補の顔ぶれを眺めると、前述したバイデンを筆頭に次のような候補が並ぶ(支持率順)。

・ジョー・バイデン前副大統領(76)31%
・バーニー・サンダース上院議員(77)18%
・エリザベス・ウォーレン上院議員(69)13%
・カマラ・ハリス上院議員(54)8%
・ピート・ブティジェッジ・サウスベンド市長(37)7%
・ベト・オルーク前下院議員(46)6%

 現時点ではこの中からトランプと一騎打ちをする人物が選ばれるかに思える。

 今回の民主党候補の特色を一言でいうと、バイデン以外は「急進左派の集まり」ということだ。環境政策、教育政策、税制などでハンドルを左に大きく切っている。そのため、サンダースに代表される社会主義的な政策を行き過ぎと感じた民主党員が、穏健派のバイデンを支持しているのがいまのバイデン人気の背景にある。

 ペンシルベニア州から首都ワシントンに観光で来ていたキャシー・ガーフィールドさんが言った。

「前回の選挙ではトランプに入れました。でも来年は民主党候補に入れます。誰でもいいのです、トランプ以外であれば」

 多くの有権者の本音を代弁するコメントかもしれない。(つづく)

(堀田佳男/ジャーナリスト)

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