埼玉県知事選が与野党一騎打ちの大激戦に 有力候補の出馬取りやめで構図ガラリ

埼玉県知事選が与野党一騎打ちの大激戦に 有力候補の出馬取りやめで構図ガラリ

上田知事と野党4党が支援する大野元裕氏(右=共同)と自公推薦の青島健太氏(C)日刊ゲンダイ

埼玉県知事選が8日告示される(25日投開票)。自公が推薦するスポーツライターの青島健太氏(61)の圧勝ムードとされてきたが、急転直下、告示2日前にガラリと構図が変わった。出馬表明していた2人の野党系元参院議員のうちの1人が立候補を取りやめたのだ。2人とも出馬すれば、野党票が割れるとみられていただけに、1人に集約され、野党系にも勝機が見えてきた。

 元参院議員の1人は、現職の上田清司知事が全面支援する大野元裕氏(55)。立憲民主党、国民民主党、社民党、共産党の野党4党も支持し、事実上「野党共闘」候補だ。もう1人は行田邦子氏(53)だが、きのう夕方予定していた政策発表の記者会見を急きょキャンセル。体調不良で入院したとして、陣営が出馬取りやめを明らかにした。


■枝野氏のお膝元、勝てば「野党共闘」に弾み

「青島氏が6月に出馬表明した直後の情勢調査で、大野、行田両氏に対しトリプルスコアの大差をつけていたため、自公の陣営はユルユルに緩んでいます。そこへ参院選後、野党が次々に大野氏支援を決め、共産党までもが独自候補擁立を見送ったことで、大野氏に追い上げ機運が出てきた。先週末に自民党が行った調査では、青島氏と大野氏の差が9ポイントまで縮まっていたそうです。そんな中、土壇場での行田氏の不出馬は大野氏にとって大きなプラス。与野党一騎打ちが明確になりました」(地元関係者)

 参院選後、野党は次期衆院選を睨み共闘の動きを加速させている。立憲民主の枝野代表が5日、国民民主や無所属議員でつくる「社会保障を立て直す国民会議」に会派合流を要請。「永田町の数合わせにはくみしない」と言ってきたこれまでの方針を転換した。埼玉といえば枝野のお膝元だ。「大野氏の勝敗は枝野氏の今後の求心力に直結する」(立憲関係者)

 大野氏が大逆転勝利すれば、野党共闘に弾みがつくのは間違いない。

「問題は過去3回、30%を割るほどの低投票率です。今回も同様の低さなら、組織票の自公が強い。大野陣営はいかに選挙を盛り上げるかが重要で、『れいわ新選組』の山本太郎代表が応援に入る可能性もありそうです」(前出の地元関係者)

 自公は今ごろ大慌てだろう。

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