トランプ大統領が本気 グリーンランド1兆5000億円買収計画の実現性は?

トランプ大統領が本気 グリーンランド1兆5000億円買収計画の実現性は?

資源豊富なグリーンランドの開発が可能に(中国進出を警戒するトランプ米大統領・左、=ロイター)/(C)ゲッティ=共同

「グリーンランドを買いたい」――。トランプ大統領がこんな構想を示して話題になっている。

 グリーンランドは北ヨーロッパにあるデンマーク王国の一部。世界最大の島として知られ、先住民による自治政府が置かれている。日本人から見ると氷に閉ざされた辺境の島のイメージだが、ここ数年、地球温暖化の影響で注目を集めているという。

「グリーンランドは以前から亜鉛や宝石、石油の他、レアアースなどの資源が豊富なことが分かっていましたが、氷に閉ざされて開発が難しかったのです」と言うのは国際政治学者の浜田和幸氏。

「ところが温暖化によって島の氷の20%が溶けたために開発が可能になり、同時に観光客も増えた。そのため『一帯一路』を唱える中国が食指を動かし、この島に衛星通信施設や空港の改良工事を提案するほど食い込んでいるのです。これに危機感を抱いたのがトランプ大統領。彼は10年前から投資先としてグリーンランドに目をつけていたため、ここに至って『島ごと買ってしまおう』と考えたのです。来月(9月)デンマークを訪問し、買収金額として日本円で1兆5000億円を提示するといわれています」(浜田和幸氏)

 要するに温暖化で資源開発が可能になったところに中国が出張ってきたため、トランプが本気になったわけだ。

 浜田氏によると、トランプは支持率を上げるためにこの数日、集会でグリーンランド買収を打ち出し、支持者から拍手喝采を浴びている。グリーランドにはチューレ空軍基地という米軍基地もあるため、中国に主導権を握らせてはならないという軍事上の理由もあるそうだ。グリーンランド買収は単なる思い付きではなく、現実味を帯びているわけだ。

「実現する確率は50%はあると思います。もし米国がグリーンランドを買収したら、日本にもプラスです。これまでヨーロッパに向かう航路は南シナ海からインド洋をたどるコースだった。これをオホーツク海から北極海を通るコースに変えたら、4週間かかるところが2週間に短縮される。プラント企業や海運会社、商社にとって大きなメリットが発生します」(浜田和幸氏)

 トランプにとって生涯最大の“ディール”になりそうだ。

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