中身スカスカ言い逃れ 石原氏“恥知らず会見”の致命傷

【豊洲移転問題】石原慎太郎元都知事が初の記者会見 中身スカスカ「言い逃れ」に終始

記事まとめ

  • 石原慎太郎元都知事が豊洲移転問題について記者会見したが「言い逃れ」に終始した
  • 東京ガスの瑕疵担保責任を放棄した点は「記憶にない、報告も受けていない」と言い張る
  • 「都議会のドン」内田茂氏まで“道連れ”にする、あざとさと記事では指摘している

中身スカスカ言い逃れ 石原氏“恥知らず会見”の致命傷

中身スカスカ言い逃れ 石原氏“恥知らず会見”の致命傷

協定書には石原氏の「知事印」がしっかり押されている(C)日刊ゲンダイ

 会場の記者たちも「ここまで無責任とは」とあきれていた。石原慎太郎元都知事(84)が3日、豊洲移転問題について初めて記者会見を開いたが、「覚えていない」「専門家じゃない」「部下に任せていた」の繰り返し。都のトップとして移転を最終決断した責任をタナに上げ、担当部局の職員や専門家、都議会になすり付ける。約1時間の会見を要約すると、「みんなで決めたことで、オレだけが悪いんじゃない」。「逃げるのが一番嫌」なはずの老人が中身スカスカの「言い逃れ」に終始した。

 なかでも驚いたのが、豊洲市場の用地売買契約時に売り主の東京ガスに「今後、土壌対策費用を求めない」と瑕疵担保責任の放棄を盛り込んだことまで「記憶にないし、報告も受けていない」と言い張ったことだ。

 2011年3月31日付で東京ガスの瑕疵担保責任を放棄した協定書には、石原氏の「知事印」がしっかり押されているが、本人は「私が押したんじゃない」と断言。「瑕疵担保責任が放棄されていたことは東京都側から昨年、質問を受けたことで初めて知った」と言ってのけた。

■ドン内田氏まで“道連れ”に

 先の協定書の内容は、東京ガスによる土壌対策の追加負担金78億円と、瑕疵担保責任の放棄がワンセット。小池都知事に代わって“黒塗り”がはがれた東京ガスとの交渉の議事録によると、石原氏は少なくとも追加負担金の報告は受けていた。瑕疵担保責任の放棄だけ知らなかったとの弁解は成り立つのか。石原氏が百条委で同じ主張を繰り出しても、自身への報告を裏付ける資料や証言者が現れれば、即座に「偽証」に問われる“致命傷”だ。

 会見で「責任逃れの恥さらしの説明だ」と、石原氏を糾弾したジャーナリストの横田一氏に、あらためて聞いてみた。

「都知事時代にはあれだけリーダーシップを誇示したクセに、窮地に立たされたら『私一人の責任じゃない』とは情けない。あらためて『恥さらし』というほかありません」

 自分への集中砲火をそらす狙いに違いない。石原氏は実名こそ伏せたが、元知事本局長で東京ガスに天下りした前川耀男・現練馬区長や、豊洲移転の採決で民主都議の寝返りに関与したとされる内田ドンまで“道連れ”にする、あざとさだった。

 会見前には「果たし合いに出かける昔の侍の気持ち」と偉ぶっていたが、こんな恥知らずが「侍」なものか。都知事時代に「石原さんは今の政治家にはない『メッセージ、パワー、スピード』を持っている」とヨイショしまくった田原総一朗氏や猪瀬直樹氏、橋下徹氏らにも「恥を知れ」と付け加えておく。

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